モーツァルト/ロンドニ長調K514

ヘルマン・バウマン(1984)
CD(PHILIPS 32CD−343

モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
3.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412&514
    (K514:カール・マルゲール校訂)
4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
  ヘルマン・バウマン(ホルン)
   ピンカス・ズーカーマン指揮
    セント・ポール室内管弦楽団
   録音 1984年10月18〜22日

 これはバウマン3回目の全集録音でした。サポートがズーカーマンでアメリカでの録音です。バウマンはこの時も4曲だけでロンドやフラグメントは録音しませんでした。しかしながら、1番の第2楽章はジェスマイアー版ではなくモーツァルトの自筆譜からカール・マルゲールが校訂した楽譜を使っています。カデンツァでは重音奏法だけでなくロンドK371のフレーズを使ったり面白いです。
 また3番と4番のカデンツァは新しく作ったもので、古い録音と同じカデンツァは吹いていませんでした。この辺がこだわりでしょうか。新しく録音するにあたってはカデンツァを書き直すのは当然のことかもしれません。
 アナログ録音と比べると響きの違いがあるように思いますが、1984年50歳の記念録音としてバウマンの円熟期の演奏は見事なものです。  


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