モーツァルト/ロンドニ長調K514

ジェームズ・サマーヴィル(1996)
CD(CBC RECORDS SMCD5172)

モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
2.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
4.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412&514
5.ホルン協奏曲変ホ長調K370b&371
  (ロバート・D・レヴィンによる再構築版)
  ジェームズ・サマーヴィル(ホルン)
  マリオ・ベルナルディ指揮
    CBCヴァンクーヴァー管弦楽団
   録音 1996年2月10〜12日

 ジェームズ・サマーヴィル(ソンメルヴィユ)はカナダのホルン奏者です。1988年にミュンヘン国際コンクールで1位なしの2位に入賞してからその名が知られるようになりました。モントリオール交響楽団の副首席奏者です。2002年にはサイトウキネンのホルンをつとめています。  
 サマーヴィルのホルンは柔らかで温かい響きです。モーツァルトにはぴったりです。大変丁寧に演奏しています。カデンツァもかなり凝ったものになっています。温かいモーツァルトを聴くには最適でしょう。   
 ところで1番はアブ・コスターと同じロバート・D・レヴィンによる再構築版です。第1楽章の後半はまったくことなるメロディーが聴かれます。モダン・ホルンでもこの版が聴けるのはうれしいことです。第2楽章もK514のオリジナルです。
 協奏曲変ホ長調はタックウェルの0番と同じ組み合わせです。K370bの方はレヴィンの版は始めての録音でしょう。タックウェル版とは若干メロディーにも違いがあります。K371はアブ・コスター同様提示部60小節の入ったフルヴァージョンです。
 このCDはホルン・ファンなら絶対欲しい待望の録音といえます。これはお勧めです。


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