ドップラーのホルン作品
夜想曲、リジの思い出、森の小鳥たち/マイケル・ソーントン(2016) |
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CD(Albany TROY1705)
フルートとホルンのための音楽
1.バスラー/パッセージズ
2.アドリエンヌ・アルバート/戦争の物語
3.クリス・ロゼ/チェンジング・ライト
4.フランツ・ドップラー/夜想曲
5. 〃 /リジの思い出
6. 〃 /森の小鳥たち
ジュリー・ソーントン(フルート)(1〜6)
マイケル・ソーントン(ホルン)(1〜6)
ポール・バスラー(ピアノ)(1)
スーザン・グレース(ピアノ)(2〜5)
ユミ・ファン=ウィリアムズ(ヴァイオリン)(4)
デボラ&ニコール・ルイス(ハンドベル)(5)
カロリン・クニツキ(ホルン)(6)
コリオ・プラチコフ(ホルン)(6)
オースティン・ラーソン(ホルン)(6)
録音 2016年6月29、30日&7月1日
コロラド交響楽団の首席ホルン奏者マイケル・ソーントンと夫人でコロラド交響楽団の首席フルート奏者のジュリー・ソーントンのアルバムです。
ポール・バスラーの「パッセージズ」はフルート、ホルンとピアノのための作品で2016年に初演されています。ロマンティックな作品です。
アドリエンヌ・アルバートの「戦争の物語」はフルート、ホルンとピアノのための作品で3つの曲で構成されています。第1曲「野蛮な戦争」はフルートとホルンが美しいメロディを演奏しますが、やがてピアノで銃撃のような重厚な響きがあります。第2曲「グッド・ウォーズ」では耳慣れたメロディが聞こえてきます。アメリカ的な作品です。第3曲「Homeward Bound(帰港中の)」は女性と男性にささげる抒情的な物語ということです。なんとも美しい音楽です。
クリス・ロゼの「チェンジング・ライト」もフルート、ホルンとピアノのための作品です。2013年に書かれています。「ライトの交換」という意味のようですがこれも大変美しい作品です。フルート、ホルンとピアノの表現が深いです。
フランツ・ドップラーはハンガリーのフルート奏者で作曲家です。「夜想曲(ノクターン)」はフルート、ヴァイオリン、ホルンとピアノのための作品です。ピアノの序奏が大変哀愁的です。ホルンの抒情的な主題とヴァイオリンのからみ、そしてフルートが加わると美しい響きの素晴らしい音楽になります。
ドップラーの「リジの思い出」はフルート、ホルンとピアノのための作品でそこに2つのハンドベルが加わります。フルートがきらめく前奏が印象的です。そして抒情的な主題がホルンで歌われます。後半はテンポが変わって軽快な歌になります。ハンドベルは後半に聞こえてきます。
ドップラーの「森の小鳥たち」はフルートと4本のホルンのための作品です。4本のホルンで森の広さを歌い、フルートが鳥のさえずりを歌うという素晴らしい作品です。序奏ではホルンが美しい響きを歌って、やがて鳥の目覚めから飛び回る様子が目に浮かびます。ドップラーの作品らしいフルートの歌い方が素晴らしい。 |
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