ハイデン/ホルン作品

ホルン・ソナタ/ジャニーヌ・ギャブリー=スライ(1995)
CD(MARK MCD−1924)

ヒンデミットと弟子たちのホルン作品集
1.ヒンデミット/アルトホルン・ソナタ変ホ長調(1943)
2.アーノルド・クック/メゾ・ソプラノ、ホルンと
       ピアノのための夜想曲(1956)
3.ハイデン/ホルン・ソナタ(1939)
4.ヒンデミット/ホルン・ソナタ ヘ長調(1939)
5.クック/ロンド変ロ長調(1950)
  ジャニーヌ・ギャブリー=スライ(ホルン)
  デボラ・モリアーティ(ピアノ)
  クラリサ・バッグス(メゾ・ソプラノ)(2)
  録音 1995年7月18、26&28日
      (ホルン:ヤマハ862)

 ジャニーヌ・ギャブリー=スライはミシガン大学の助教授、アメリカ、カナダで活動中。このアルバムは彼女の父の思い出に録音されました。ヒンデミットとその教えを受けたアーノルド・クック、ベルンハルト・ハイデンの作品が演奏されています。
 ヒンデミットのアルトホルン・ソナタは4つの楽章からできていますが、第4楽章で「ポストホルン」と題した対話を二人が冒頭で語ります。このアルバムでは二人の女性が語りますので、他の録音にはない楽しさがあります。演奏は申し分ありません。
  クックの夜想曲は5つの曲から構成されています。第1曲「月」は穏やかな雰囲気で美しい曲です。面白いのは第4曲「ふくろう」です。ホルンがふくろうの鳴き声のように吹いています。第5曲「舟歌」もきれいな曲です。
  ハイデンのホルン・ソナタはヒンデミットのホルン・ソナタと同じ1939年に作曲されましたが、作風はむしろ古典的で第3楽章のロンドなど楽しい雰囲気があります。ヒンデミットのホルン・ソナタ ヘ長調の演奏は女性のホルンとは思えない力強さがありますし、美しいホルンの響きがまたたまりません。良い演奏です。
 最後のクックの作品ロンド変ロ長調は1950年の作品ですが、実に楽しい曲です。アンコールにピッタリの曲でしょう。


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