モシェレスのホルン作品
序奏とロンド・エコセーズ/アンネケ・スコット(2011〜13) |
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M4A音源(Musica classica)
Voices From The Past
1.ダンピエール/ロワイヤルの狩のファンファーレ
2. 〃 /ドーフィンヌの狩のファンファーレ
3. 〃 /聖フーベルトの狩のファンファーレ
4. 〃 /ショワジーの狩のファンファーレ
5. 〃 /ダンピエールの狩のファンファーレ
6.作者不詳/森のハーモニー1
(ヘンデルの水上の音楽)
7.作者不詳/森のハーモニー2
(ヘンデルの水上の音楽)
8.作者不詳/森のハーモニー3
(ヘンデルの水上の音楽)
9.作者不詳/森のハーモニー4
(ヘンデルの水上の音楽)
10.ハイドン/3声のディヴェルティメント変ホ長調
11.モーツァルト/12の二重奏曲第8番K487-8
12. 〃 /12の二重奏曲第10番K487-10
13. 〃 /12の二重奏曲第11番K487-11
14. 〃 /12の二重奏曲第12番K487-12
15.シムロック/主題と6つの変奏曲
16.モシェレス/序奏とロンド・エコセーズOp63
17.シューベルト/流れの上でD.943
18.サン=サーンス/ロマンス ヘ長調Op36
19.R・シュトラウス/アンダンテ ハ長調
20.デュカス/ヴィラネル
アンネケ・スコット(ナチュラルホルン)(1〜16&18)
〃 (ホルン)(17、19&20)
ヨーゼフ・ウォルターズ(ホルン)(6〜9&11〜14)
マーカス・バーチャム=スティーヴンス(ヴァイオリン)(10)
ロビン・マイケル(チェロ)(10)
テノール歌手不詳(17)
フランシス・ケリー(ハープ)(15)
スティーヴン・デヴァイン(ピアノ)(16〜20)
録音 2011〜13年
アンネケ・スコットの新しいアルバムです。狩のファンファーレからデュカスの「ヴィラネル」まで多彩なプログラムです。
ダンピエールの5つの狩のファンファーレ(狩の信号)はフランスの狩猟ホルンのためのファンファーレです。スコットはフランスのラウーのナチュラルホルンを吹いていると思われますのでまさにフランスの狩猟ホルンです。
森のハーモニーの4曲は2本のホルンで演奏するのですが、その主題はヘンデルの「水上の音楽」に使われているものです。「水上の音楽」はホルンの活躍する作品ですがもとは作者不詳の狩のホルンの曲だったようです。
ハイドンの3声のディヴェルティメントはホルン、ヴァイオリンとチェロの三重奏曲です。スコットはナチュラルホルンを吹いて演奏しています。この難しい作品を見事に演奏しています。速いフレーズも見事な演奏です。第2楽章も速いテンポの演奏が素晴らしい。カデンツァも見事なものです。
モーツァルトの12の二重奏曲はホルン・デュオの名曲です。ここでは後半の4曲が演奏されています。ナチュラルホルンで演奏されています。もともとナチュラルホルンのために書かれていますのでこの演奏はよい響きです。
ハインリヒ・シムロック(1754〜1839)の「主題と6つの変奏曲」はホルンとハープのための作品です。スコットはナチュラルホルンで演奏しているようです。ハンドストップが巧みでナチュラルホルンで吹いているとは思えないほどきれいな演奏です。
イグナーツ・モシェレス(1794〜1870)の「序奏とロンド・エコセーズ」はモシェレスのホルン作品のひとつで人気があります。ホルンの魅力あふれる作品です。ナチュラルホルンで演奏しています。
シューベルトの「流れの上で」はテノール、ホルンとピアノで演奏されます。歌手の名前は不明です。スコットのホルンはシューベルトの歌曲を歌うように朗々と吹っています。ピストンホルンを吹いているようです。
サン=サーンスの「ロマンス ヘ長調」はホルン作品の定番曲です。スコットはここでナチュラルホルンを吹いています。この楽器の音色の面白さをこのロマンスで表現したかったのでしょうか。これはまた良い響きできれいな演奏です。
リヒャルト・シュトラウスの「アンダンテ」はまるで狼の遠吠えのような響きで始まります。古い楽器の良さなのかもしれません。ナチュラルホルンではなくピストンホルンを吹いているようです。これは壮大な音楽です。
ポール・デュカスの「ヴィラネル」はパリ音楽院の卒業試験に課題曲として使われた作品。前半は自然倍音を使うように指定されていますのでスコットにはお手の物です。後半の部分のスムーズな演奏はさすがに素晴らしいものです。ミュートもきれいです。コーダの部分にもハンドストップを使うなどスコットらしい演奏です。これは素晴らしい演奏、そしてアルバムです。(ダウンロード音源) |
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