ツェルニー/ホルン作品

アンダンテとポラッカ/スタイナル・グランモ・ニルセン(2019)

CD(2L 162)

ロマンティシズム時代のホルン
1.デュカス/ヴィラネル
2.グノー/アンダンテ〜「ピストン・ホルンと
      ピアノのための6つのメロディ」第3番
3.サン=サーンス/ロマンスOp36
4.シャブリエ/ラルゲット(1875)
5.ツェルニー/アンダンテとポラッカ(1848)
6.F・シュトラウス/夜想曲Op7(1864)
7.シューマン/アダージョとアレグロ Op70
8.R・シュトラウス/アンダンテ(1888)

スタイナル・グランモ・ニルセン(ピストン・ホルン)(1&2)
      〃     (ナチュラルホルン)(3、4&5)
      〃     (ウィンナホルン)(6、7&8)
クリスティン・フォスハイム(フォルテピアノ)(1〜8)
録音 2019年6月
 ソフィエンベルグ教会(オスロ)

 ノルウェーのホルン奏者スタイナル・グランモ・ニルセンはアイファー・ジェイムズ、フロイディス・リー・ヴェクレに師事しています。このアルバムではピストンホルン、ナチュラルホルンとウィンナホルンを吹き分けています。
 デュカスの「ヴィラネル」はラウーのピストンホルンによる演奏です。前半では自然倍音での演奏ですから、ナチュラルホルンで演奏したようにストップ音があります。後半はピストンホルンによる滑らかな演奏が素晴らしいです。また音色が明るくフランス風のホルンが聴かれます。
 グノーの「アンダンテ」は「ピストン・ホルンとピアノのための6つのメロディ」の第3番になります。もちろん。ここでもラウーのピストンホルンで演奏しています。ゆったりとしたテンポの穏やかな主題が大変美しい演奏です。
 サン=サーンスの「ロマンスOp36」はラウーのナチュラルホルンによる演奏です。この名曲をナチュラルホルンで録音するのは珍しいことですが、ニルセンの演奏は滑らかで、ロマンスそのものの美しさがあります。ストップ音もきれいなものです。
 シャブリエの「ラルゲット」は1875年の作品ですが、これをラウーのナチュラルホルンで演奏するのは珍しいです。ニルセンの演奏は滑らかで、ナチュラルホルンを完璧に吹いています。音色は明るくビヴラートを軽く付けているまさにフランス風のホルンです。
 ツェルニーの「アンダンテとポラッカ」はボヘミアのラウスマンのナチュラルホルンで演奏しています。バウマンが録音して以来、ホルンの重要なレパートリーになっています。ニルセンのホルンも素晴らしい演奏です。ポラッカはナチュラルホルンでは難しいと思われますが、ニルセンは難なく演奏しています。
 フランツ・シュトラウスの「夜想曲Op7」はウィンナホルンによる演奏です。F管のホルンの響きはまたいいものです。ニルセンの軽いビヴラートで聴くノクターンは素晴らしい演奏です。フォスハイムのピアノも良い響きです。
 シューマンの「アダージョとアレグロ」もウィンナホルンによる演奏です。アダージョの豊かな響きと流麗な演奏が素晴らしいです。アレグロは思い入れを感じさせるフレーズの吹き方です。その豊かな響きと素晴らしいテクニックには脱帽です。名演です。
 リヒャルト・シュトラウスの「アンダンテ」もウィンナホルンで演奏しています。この作品はウィンナホルンで演奏するの理想的と思われますが、ニルセンの演奏はリヒャルト・シュトラウスのホルンの理想的な響きを出していると思います。深みのある響きで素晴らしい演奏です。
 なお、このアルバムはSACDとPure Audio Blu-rayディスクの2枚がセットになっています。


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