その他のホルン作品2

レイフ・カイサ/ホルン協奏曲、他/アルベルト・リンダー(1982)
CD(DANACORD DACOCD 857)

レイフ・カイサ作品集
1.ホルンと弦楽のための協奏曲(1941-51)
2.オーボエ、ホルンとファゴットのための三重奏
3.3つの北欧のピアノ小品
4.ピアノのためのバガテル

  アルベルト・リンダー(ホルン)(1&2)
  ヴィンセント・リンドグレン(オーボエ)(2)
  イルヴァ・ホルムストランド(ファゴット)(2)
  レイフ・カイサ(ピアノ)(3&4)
  ドロン・サロモン指揮
   エーテボリ交響楽団(1)
  録音 1982年4月(1&2)
      1982年(3&4)

 デンマークの作曲家レイフ・カイサ(1919〜2001)の作品です。ピアノは自作自演です。
 「ホルンと弦楽のための協奏曲」は1941〜1951年に書かれています。「アンダンテ」「アンダンテ」「アレグロ・エネルジコ」の3つの楽章で構成されています。第1楽章は冒頭からホルンのソロで始まります。弦楽の伴奏ですからホルンがよく響きます。オーケストラは大きな弦楽合奏ですから北欧の音楽の奥深さも感じられます。リンダーの明るい響きのホルンが素晴らしいです。ホルンのカデンツァがあって第2楽章のアンダンテになります。このアンダンテは動きのある主題がホルンで歌われます。中音域の多いこの作品はホルンの響きを堪能できます。短いカデンツァがあって第3楽章のアレグロ・エネルジコに入ります。ここでは軽快な明るいホルンが響きます。ゲシュトップを使うところもあります。北欧の森を感じさせます。楽しそうにホルンが歌います。このホルン協奏曲は大変美しい作品です。最後にホルンのハイトーンが響きます。演奏時間は23分の大作です。
 「オーボエ、ホルンとファゴットのための三重奏曲」は1961年の作品です。ホルンとダブルリードの木管だけのトリオは珍しいです。4つの楽章で構成されています。第1楽章「エネルジコ・エ・ヴィヴォ」、第2楽章「アレグロ」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「ラルゴ、コン・モト」になっています。それぞれ短い小品です。軽快な第1楽章と第2楽章はホルンが活躍します。第3楽章は長い楽章で3つの楽器が朗々と歌います。第4楽章も穏やかに始まり、やがて細やかな主題が歌われます。楽しい作品です。
 「3つの北欧のピアノ小品」は作曲者自身のレイフ・カイサがピアノを演奏しています。第1曲「アイスランドの歌」、第2曲「デンマークの夢」、第3曲「サンド・ダンス」となっていて、穏やかなピアノ作品です。第3曲はダンス音楽としてのリズムが楽しそうです。
 「ピアノのためのバガテル」は1957年の作品。歌と踊りを表現したような作品です。これもレイフ・カイサの自作自演です。
 よいアルバムです。2019年にCD化されました。


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