その他のホルン作品

シフマン/ホルンとファゴットのための二重協奏曲/ターマシュ・ゼンプレー
CD(NORTH/SOUTH RECORDINGS N/S R 1047)

ハロルド・シフマン/協奏曲集
1.ヴァイオリン協奏曲(2006)
2.ホルン、ファゴットと弦楽のための
         二重協奏曲(1992)
3.チェロ協奏曲(1979)

 レベッカ・ビンフォード(ヴァイオリン)(1)
 ターマシュ・ゼンプレーニ(ホルン)(2)
 パール・ボコル(ファゴット)(2)
 アーコス・タカーチ(チェロ)(3)
 マーチャース・アンタル指揮
  ジュ−ル・フィルハーモニー管弦楽団
  録音 2007年9月21日(1)
      2007年9月16日(2)
      2007年9月14&15日(3)

 アメリカの作曲家ハロルド・シフマン(1928〜)の協奏曲集です。ハンガリーの演奏家による録音です。
 ヴァイオリン協奏曲は2006年の作品です。第1楽章「アンダンテ・コン・モト」からさわやかなヴァイオリンが聴かれます。ビンフォードのヴァイオリンが大変きれいに響きます。オーケストラの管楽器もよい響きです。弦楽の美しい響きはとても21世紀の作品とは思えないほどです。第2楽章「アダージョ」は穏やかなテンポでヴァイオリンが歌います。そこにピアノの和音がポンと入るのが印象的です。中間部のオーボエとヴァイオリンの掛け合いもきれいです。第3楽章はヴァイオリンのカデンツァで始まり、主部のアレグロは軽快なテンポの音楽名になります。管楽器の楽しそうな演奏が聴かれます。ヴァイオリンの小刻みのフレーズが元気に奏でられています。この作品は21世紀のヴァイオリン協奏曲として大変よくできた名曲です。
 ホルン、ファゴットと弦楽のための二重協奏曲は1992年に書かれました。第1楽章「コン・エネルジア」は速いテンポでホルンとファゴットが絡み合うように歌います。2本のホルンとは響きの違いがありますのでこれもまた聴きごたえがあります。ゼンプレーニのホルンが大変きれいに響きます。ボコルのファゴットも表情豊かで良い響きを出しています。第2楽章「モルト・アダージョ」は弦楽に始まりファゴットのソロが哀愁的に聞こえます。そこに抒情的なホルンが加わって、これもまた良い響きになっています。これは大変感動的な演奏です。第3楽章「アレグロ」はホルンのソロに始まって、やがてファゴットとの二重奏になります。狩りのロンド風の楽しいフレーズが流れます。大変素晴らしい演奏です。この作品も名曲です。
 チェロ協奏曲は1979年に書かれています。4つの楽章で構成されています。第1楽章「アンダンテ・モデラート」は冒頭からチェロの独奏が始まります。タカーチのチェロは中音域の美しい響きが素晴らしい演奏です。穏やかな主題がオーケストラにも聴かれます。後半では重厚な響きもあって。チェロの低音も素晴らしいものです。第2楽章「アレグロ・スケルツァンド」は冒頭からチェロの圧倒的な響きとオーケストラの厚い響きが流れます。第3楽章「モルト・レント」は重厚な弦楽の響きで始まり、チェロのソロが哀愁的な主題で歌われます。そしてオーケストラの厚い響きが流れます。ここはこの協奏曲の聴きどころといえます。チェロ協奏曲の美しい響きがあります。第4楽章「エネルジコ」はオーケストラの力強い響きと共にチェロの厚い響きのソロが始まります。ここにきてアメリカの作品らしい
管楽器の響きが聴かれます。またハープも加わって厚い響きとなっています。オーケストラのマーチ風の演奏が楽しいです。そしてチェロもその勢いにのって力強く演奏しています。これも素晴らしい作品です。


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