リース/ホルン作品

ホルン・ソナタ/アンネケ・スコット(2019)

CD(Resonus RES-10267)

ベートーヴェンと同時代の作曲家によるホルン作品集
1.リース/グランド・ソナタ ヘ長調Op34
2.テュルナー/グランド・ソナタホ長調Op29
3.シュタルケ/アダージョとロンドOp105
4.シュトイプ/ホルン・ソナタ変ホ長調Op11 

 アンネケ・スコット(ナチュラルホルン)
     (1810年製ラウー)
 スティーヴン・デヴァイン(フォルテピアノ)
  録音 2019年10月28〜31日

 アンネケ・スコットのナチュラルホルンによる、ベートーヴェンと同時代の作曲家によるホルン作品集です。
 フェルデイナント・リース(1784-1838)のグランド・ソナタ(ホルン・ソナタ)はベートーヴェンのソナタの11年後1811年の作品です。3つの楽章で構成され、第1楽章「ラルゲット〜アレグロ・モデラート」はフォルテピアノとナチュラルホルンの古風な音色による演奏ですから、少し風変わりともいえそうですが、これがオリジナルの演奏です。スコットの流麗なホルン、音階のきれいなこと、この演奏はさすがに素晴らしいものです。第2楽章「アンダンテ」はホルンが高音から低音まで縦横に演奏しています。かなりの難曲と思われます。スコットの流麗な演奏は、ここも見事なものです。第3楽章「ロンド:アレグロ」は狩りのホルンのような、力強いホルンの響きがあります。スコットのきれいな音階演奏があります。これも素晴らしい演奏です。
 フリードリヒ・オイゲン・テュルナー(1785-1827)のグランド・ソナタ(ホルン・ソナタ)は3つの楽章で構成され、第1楽章「アレグロ」はホルンとピアノが快速なテンポで軽快に歌い、ピアノも力強く響きます。ホルンはハイトーンの細やかなフレーズも見事な演奏です。ピアノ・ソナタにホルンが入るような雰囲気もあり、この作品はもっと録音されて欲しいものです。スコットのナチュラルホルン演奏は素晴らしいです。第2楽章「ラルゴ・モルト」は穏やかな中にも力強さのある楽章です。音階の早業が聴かれます。第3楽章「ロンド:アレグロ・モデラート」はナチュラルホルンの技巧的な演奏が素晴らしいです。スコットの卓越した演奏が聴かれます。これは名演です。
 フリードリヒ・シュタルケ(1774-1835)の「アダージョとロンド 」は2つの楽章で構成され、第1楽章「ポコ・アダージョ」はホルンの低音に始まるロマンティックな作品です。聞けば聞くほどモダンホルンでも聴いてみたい美しい作品です。第2楽章「ロンド:ポコ・アレグロ」は軽快なテンポで楽しそうに主題を歌います。ホルンの音階はハンドストップを多く使いますので面白いです。
 ヘンドリク・ケンラード・シュトイプ(1778-1827)のホルン・ソナタ変ホ長調は3つの楽章で構成され、第1楽章「アレグロ・ブリランテ」はベートーヴェンのホルン・ソナタのような流麗な主題がああります。明るい響きはピアノも同様で、この作品はもっと録音して欲しい名作です。スコットの録音に感謝したいです。まるでモーツァルトを聴いているかのように美しい作品です。第2楽章「別れ/アンダンテ・エスプレシーヴォ」は悲しみに満ちたような主題が歌われます。ピアノの哀愁的な響きも美しいです。第3楽章「ロンド:アレグロ」は明るい響きのロンドです。力強い響きのナチュラルホルンが軽快に演奏しています。
 このアルバムはリース以外の作品は埋もれていた作品ばかりです。スコットの録音で聴きことができます。スコットに感謝です。演奏も絶賛したい名演です。


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