その他のホルン作品2
イェナー/クラリネット、ホルンとピアノのための三重奏曲/ナージャ・ヘルブレ(2004) |
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CD(MDG MDG 603 1343-2)
イェナー/室内楽作品集
1.クラリネット、ホルンとピアノのための
三重奏曲変ホ長調
2.クラリネット・ソナタ ト長調 Op5
マルティン・リツュギ(クラリネット)
ナージャ・ヘルブレ(ホルン)
イリーナ・クラスノフスカ(ピアノ)
録音 2004年9月20〜22日
グスタフ・イェナー(1865〜1920)はドイツの作曲家。ブラームスの弟子として学んでいましたので、作風はブラームスの影響を受けてロマンティックです。
クラリネット、ホルンとピアノのための三重奏曲はクラリネットとホルンのデュオといってもよい作品です。4つの楽章で構成されています。第1楽章「モデラート」はホルンで始まってクラリネットがすぐ応答するという物語風なところはロマン派作品のようです。ホルンの美しい響きと美しい主題は素晴らしいものです。この感動的な演奏はこの作品の素晴らしさを教えてくれます。ヘルブレのホルンが美しいです。第2楽章「アダージョ」はピアノに始まり、クラリネットが歌い、ホルンが応答していきます。この楽章はクラリネットが主役のようですが、ホルンとのデュオに変わりはありません。この楽章には癒されます。なんともいえない名曲名演奏です。第3楽章「プレスト」はクラリネット、ホルンとピアノが快活なスケルツォを演奏しているように聞こえます。ここではクラリネットが明るく動き回ります。ホルンも快いテクニックで主題を演奏しています。第4楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」はいよいよピアノが重厚な響きを出してきます。そこにクラリネットとホルンが絡んでいきます。この楽章はイェナー独特とも思える作風です。それにしても実に素晴らしい作品です。ホルンが力強く演奏するところも素晴らしい響きです。ブラームスのホルン三重奏曲やクラリネット三重奏曲と並ぶ名曲といってよいでしょう。もっと多くの録音があっていいと思います。
クラリネット・ソナタ ト長調は4つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ・モデラート・グラチオーソ」、第2楽章「アダージョ・エスプレシーヴォ」、第3楽章「アレグレット・グラチオーソ」、第4楽章「アレグロ・エネルジコ」になります。マルティン・リツュギのクラリネットが大変ロマンティックな演奏です。ブラームスも2つのクラリネット・ソナタを作曲していますが、このイェナーの作品も素晴らしい作品です。第2楽章のアダージョ・エスプレシーヴォには癒されます。第3楽章はテンポの変化もあってスケルツォ風の演奏です。この作品は後期ロマン派の作品と言ってもよいほどの名曲です。 |
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