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ニールセンのホルン作品
| カント・セリオーソ／ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(２００６） |
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ＣＤ（ＣＡＭＰＡＮＥＬＬＡ ＭＵＳＩＣＡ ＣＡＭＰ８０１５）
ライネッケ〜ニールセンへ／室内楽作品集
１．クルークハルト／ピアノ、オーボエとヴィオラの
ための５つの幻想曲「葦の歌」Op28
２．ニールセン／ホルンとピアノのための
「カント・セリオーソ」
３． 〃 ／オーボエとピアノのためのロマンスと
ユモレスクOp２
４．ヘルツォーゲンベルク／ヴィオラとピアノのための
３つのレジェンドOp６２
５．ライネッケ／ホルンとピアノのための
ノットゥルノOp112
６． 〃 ／オーボエ、ホルンとピアノのための
三重奏曲イ短調Op188
ハンスイェルク・シェレンベルガー（オーボエ)
(１、３＆６）
ジェラール・コセ(ヴィオラ)（１＆４）
ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)（２、５＆６）
ヴァディム・グラトコフ(ピアノ)（１〜６）
録音 ２００６年５月
クライネ・クアザール・バード・アイブリング（ドイツ）
ドイツの演奏家やヴラトコヴィチの演奏でロマン派から20世紀作品までの室内楽作品集です。
アウグスト・クルークハルト(1847-1902)はドイツの作曲家です。ピアノ、オーボエとヴィオラのための５つの幻想曲「葦の歌」はレーナウの詩によります。第１曲「ゆっくりと 夢見るように」はオーボエとピアノが穏やかに歌います。そこにヴィオラが語りかけるように入ってきます。第２曲「情熱的に 激しく」はヴィオラが情熱的に演奏して始まります。そしてオーボエとヴィオラが対話するように歌います。第３曲「繊細に 静かな動きで」はピアノに始まり、ヴィオラが穏やかに歌います。やがてオーボエが美しいメロディを演奏してきます。第４曲「燃えるように」は速いテンポで燃え上がるように激しく歌います。ピアノも圧倒的な響きです。オーボエとヴィオラも力強い演奏になります。この幻想曲の中でも際立って素晴らしい響きの演奏です。第５曲「非常に静かに」はヴィオラから穏やかに始まります。ピアノも穏やかです。オーボエも美しいメロディを歌います。
ニールセンのホルンとピアノのための「カント・セリオーソ（厳粛な歌）」はホルンの名曲です。ヴラトコヴィチのホルンは良い響きで、低音の響きと滑らかな演奏が厳粛な雰囲気を感じさせます。
ニールセンの「オーボエとピアノのためのロマンスとユモレスク」はオーボエの作品。「ロマンス」の美しさ、「ユモレスク」の踊るような速いテンポの主題を快活に歌います。ピアノも華麗な響きです。
ヘルツォーゲンベルクの「ヴィオラとピアノのための３つのレジェンド」は「アンダンティーノ」「モデラート」「アンダンテ」の３つの小品です。いずれもジェラール・コセの厚みのあるヴィオラが素晴らしい演奏です。
ライネッケの「ホルンとピアノのためのノットゥルノ」はヴラトコヴィチのホルンです。この作品は美しい作品で度々演奏されますが、この演奏もロマンティックでホルンの豊かな響きがあります。レガート、スラーが巧みで素晴らしい演奏です。
ライネッケの「オーボエ、ホルンとピアノのための三重奏曲イ短調」は名曲です。４つの楽章で構成され、第１楽章のアレグロ・モデラートはオーボエとホルンが対話するように歌います。ヴラトコヴィチのホルンは表現力が豊かで大変素晴らしい演奏です。ピアノもきれいな演奏です。
第２楽章のスケルツォはモルト・ヴィヴァーチェ、動きのある主題がオーボエとホルンで力強く歌われます。ピアノも良い響きです。第３楽章のアダージョは雄大な響きのピアノと共にオーボエとホルンが朗々と歌います。美しい響きです。ヴラトコヴィチのホルンが大変良い響きを出しています。第４楽章のアレグロ・マ・ノン・トロッポは跳躍的ともいえる主題があって賑やかに演奏しています。これも大変素晴らしい演奏です。 |
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