アンサンブル

ブラームス/セレナード第1番、他/エマニュエル・ジャン=プティ=マティル
CD(GENUIN GEN 21759)

1.ブラームス/セレナード第1番ニ長調Op11
       (九重奏曲復元版)
2.シュポア/大九重奏曲ヘ長調Op31

アンサンブル・オブリガート・ハンブルク
 インメ・イェアンネ・クレット(フルート)
 アネッテ・ベール・ケーニヒ(ヴァイオリン)
 ボリス・ファウスト(ヴィオラ)
 マルク・シューマン(チェロ)
 山崎 裕幸(コントラバス)
 ゴンザロ・マイヤ(オーボエ)
 ヨハン=ペーター・ターフェルナー(クラリネット)
 ブレイク・ウェストン(クラリネット)
 エマニュエル・ジャン=プティ=マティル(ホルン)
 クリスティアン・エルスナー(ファゴット)
  録音 2021年1月6〜8日
    ハンブルク

 ドイツのアンサンブル・オブリガート・ハンブルクによる演奏です。この演奏には山崎裕幸のコントラバスが参加しています。
 ブラームスのセレナード第1番はブラームスの最初の管弦楽作品ですが、原曲は九重奏版の4つの楽章だったそうです。この演奏は後にブラームスが2つのスケルツォを加えた現在の作品から九重奏版に再編曲したものです。 第1楽章はホルンのソロに始まります。ジャン=プティ=マティルのきれいなホルンが響きます。この室内楽版はオーケストラ版よりもホルンの活躍が目立つことになります。他の木管楽器の活躍も目覚ましいです。第2楽章のスケルツォは木管楽器の華やかな演奏の中にホルンがよく響きます。第3楽章のアダージョ・ノン・トロッポでもホルンが活躍します。中間部では弦楽が良い響きを出しています。第4楽章のメヌエットはクラリネットに始まります。ここでは2本のクラリネットが活躍します。第5楽章のスケルツォはホルンが大活躍します。ホール一杯に響くホルンはアルプホルンのようにきれいです。第6楽章のロンドは木管と弦楽のきれいなアンサンブルが流れます。このブラームスは素晴らしい演奏です。
 シュポアの「大九重奏曲ヘ長調」は1813年の作品。木管五重奏とヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとコントラバスの九重奏で4つの楽章で構成されています。第1楽章のアレグロは弦楽に続く木管の明るい主題とホルンの応答がきれいな響きです。フルートが入ってさわやか響きが流れます。ロマンティックな響きです。第2楽章のスケルツォ、アレグロは川の流れのように歌う主題が大変きれいです。トリオのヴァイオリンも素晴らしい響きです。後半にはジャン=プティ=マティルのホルンがよく響きます。第3楽章のアダージョは弦楽に始まり管楽器の美しい響きが流れます。シュポアの作品らしい美しさがあります。第4楽章のフィナーレ、ヴィヴァーチェはシンフォニーのように勢いのある音楽です。これは素晴らしいアンサンブルです。まさにシュポアの魅力あふれる作品と言えます。


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