J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番

エーリヒ・ペンツェル&ゲルト・ホイケ(1965)
CD(PHILIPS PHCP-3501〜2)2枚組

バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2.      〃       第2番ヘ長調BWV1047
3.      〃       第3番ト長調BWV1048
CD2
4.ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
5.      〃       第5番ニ長調BWV1050
6.      〃      第6番変ロ長調BWV1051

  フェリックス・アーヨ(ヴァイオリン)(1、2、4&5)
  ハインツ・ホリガ−(オーボエ)(1&2)
  モーリス・ブールグ(オーボエ)(1)
  ハンス・クル(オーボエ)(1)
  エーリヒ・ペンツェル(ホルン)(1)
  ゲルト・ホイケ(ホルン)(1)
  カール・ヴァイス(ファゴット)(1)
  モーリス・アンドレ(トランペット)(2)
  セヴェリーノ・ガッツェローニ(フルート)(2)
  フランス・ブリュッヘン(リコーダー)(4)
  ジャネット・ファン・ヴィンゲルデン(リコーダー)(4)
  マクサンス・ラリュー(フルート)(5)
  マリア・テレサ・ガラッティ(チェンバロ)(5)
  ヤーノシュ・ショルツ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
  イ・ムジチ合奏団
  マリア・テレサ・ガラッティ(チェンバロ)
  録音 1965年6月3〜15日(1、2&6)
      1965年9月16〜30日(3〜5) 

 イ・ムジチ合奏団のブランデンブルク協奏曲は、これが最初の録音です。ホリガー、ペンツェル、アンドレなどの名手を迎えての録音でした。ブリュッヘンのリコーダーもあります。
 ブランデンブルク協奏曲第1番は弦楽の良い響き、ペンツェルとハイケのホルンがきれいです。ホリガーのオーボエも良い響きです。第2楽章もホリガーの美しいオーボエが、アーヨのヴァイオリンと共にきれいに響きます。第3楽章は2本のホルンが明るく響きます。ヴァイオリンのソロもきれいです。第4楽章のメヌエットは良いテンポです。第1トリオのオーボエとファゴットの美しい響きは見事な演奏です。ポロネーズはさわやかな響きです。第2トリオのホルンとオーボエは大変きれいな演奏です。このメヌエットは見事な演奏です。
 ブランデンブルク協奏曲第2番のトランペットはモーリス・アンドレがピッコロ・トランペットを演奏しています。美しい音色のトランペットです。これは素晴らしい演奏です。ホリガーのオーボエやガッツェローニのフルートもきれいに響きます。第2楽章はオーボエ、フルート、ヴァイオリンが通奏低音と共に大変きれいな演奏です。第3楽章のトランペットはきれいで完璧な演奏です。フルートやオーボエもきれいな演奏です。
 ブランデンブルク協奏曲第3番は弦楽合奏の美しい響きがあります。第1楽章はイ・ムジチらしい素晴らしいアンサンブルです。第2楽章のアダージョは弦楽にチェンバロに重ねた短いものです。第3楽章は弦の華麗な響きが素晴らしい演奏です。
 ブランデンブルク協奏曲第4番のリコーダーはブリュッヘンとヴィンゲルデンによる演奏です。これこそリコーダーの和音と言える素晴らしい響きです。アーヨのヴァイオリンと共に良い響きです。第2楽章のアンダンテはリコーダーの響きと弦楽の厚い響きが素晴らしい。第3楽章冒頭の弦楽の響きも絶品、2本のリコーダーもよい響きです。
 ブランデンブルク協奏曲第5番はマクサンス・ラリューのフルート、アーヨのヴァイオリン、ガラッティのチェンバロによる演奏です。冒頭の軽やかな弦楽による演奏に続くフルート、ヴァイオリン、チェンバロがさわやかです。マリア・テレサ・ガラッティのチェンバロ独奏が聴きものです。第5番はここが好きです。第2楽章のフルート、ヴァイオリンと通奏低音がよい響きです。第3楽章も勢いのある素晴らしい演奏です。楽しそうに演奏しています。
 ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ・ダ・ブラッチョ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、ヴィオローネとチェンバロで演奏しています。中低音楽器の美しい響きがあります。イ・ムジチが作り出すバッハの音楽はやはり見事です。第1楽章から勢いがあります。第2楽章も中低音の弦楽器の美しい響きがあります。第3楽章も大変素晴らしいアンサンブルです。さすがにイ・ムジチ、これは素晴らしい演奏です。


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