J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番

ヤン・ボス&イマン・セーテマン(1958)


CD(RETROSPECTIVE 93407/2〜3)

バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番へ長調BWV1046
2.      〃       第2番へ長調BWV1047
3.      〃       第3番ト長調BWV1048
4.      〃       第4番ト長調BWV1049
CD2
5.ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050
6.      〃      第6番変ロ長調BWV1051
7.ハイドン/ヴァイオリンとチェンバロのための
           協奏曲ヘ長調Hob.X[:6
8.リッター/カンタータ
      「O amantissime sponse Jesu」

 シモン・ゴールドベルク(ヴァイオリン)(1〜5&7)
       〃      (ヴィオラ)(6)
 ハーコン・ストティン(オーボエ)(1&2)
 アド・マーテル(オーボエ)(1)
 ウィム・クニップ(オーボエ)(1)
 ヤン・ボス(ホルン)(1)
 イマン・セーテマン(ホルン)(1)
 トム・デ・クレルク(ファゴット)(1)
 ウィレム・フロート(トランペット)(2)
 フーベルト・バルワーザー(フルート)(2、4&5)
 レオ・オーストダム(フルート)(4)
 ヤニー・ファン・ウェリング(チェンバロ)(4〜7)
 マーガレット・メイジャー(ヴィオラ)(6)
 ピート・レンツ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
 ハンス・ボル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
 アントニー・ウッドロー(コントラバス)(6)
 アーフィエ・ヘイニス(アルト)(8)
 シモン・ゴールドベルク指揮
  ネザーランド室内管弦楽団
 録音 1958年4月20〜22日(1〜3&6)
     1958年5月4〜11日(4&5)
     1974年10月27〜31(7)
     1960年6月(8)

 オランダのネザーランド室内管弦楽団によるバッハのブランデンブルク協奏曲全集です。
 ブランデンブルク協奏曲第1番は第1楽章が程よいテンポで始まり、2本のホルンの響きがきれいです。また3本のオーボエとヴァイオリンも大変きれいに響きます。第2楽章はオーボエのチャーミングな響きとヴァイオリンの対話がきれいです。第3楽章は2本のホルンが細やかに響きます。ヴァイオリンのソロもきれいです。第4楽章のメヌエットはやや遅めのテンポで始まります。弦楽とホルンの響きがきれいです。第1トリオのオーボエ3本とファゴットはやわらかな響きも大変きれいです。中間部のポロネーズは弦楽が良いテンポで演奏しています。細やかなリズムは元気な演奏です。ゆったりとしたメヌエットに続く第2トリオのホルンとオーボエの演奏は程よいテンポできれいに演奏しています。これは大変素晴らしい演奏です。
 
 ブランデンブルク協奏曲第2番はピッコロ・トランペットとオーボエの柔らかな響きがきれいです。またバルワーザーのフルートの響きもきれいです。ヴァイオリン・ソロもからんできれいな協奏曲です。第2楽章はヴァイオリンとオーボエ、フルートのトリオ・ソナタのようですがこの柔らかな響きの演奏は大変きれいです。第3楽章ではトランペットの高域の音が大変きれいな音になっています。オーボエ、ヴァイオリンとフルートも良い響きを出しています。
 
 ブランデンブルク協奏曲第3番は弦楽器奏者とチェンバロによる演奏です。厚みのある弦楽の美しさがあります。バッハの弦楽作品の素晴らしさを感じます。第2楽章のアダージョは弦楽とチェンバロによる短いものです。第3楽章のアレグロは弦楽の緻密なアンサンブルが素晴らしい演奏です。勢いのある演奏です。
 
 ブランデンブルク協奏曲第4番はリコーダーではなくフルートによる演奏、フーベルト・バルワーザーとレオ・オーストダムがフルートを演奏しています。2本のフルートによる素晴らしい響きです。ゴールドベルクのヴァイオリンと共に良い響きです。第2楽章のアンダンテはバルワーザーのフルートの音色の美しい響きと弦楽の厚い響きが素晴らしいです。第3楽章冒頭の弦楽の響きがきれいです。2本のフルートとヴァイオリン・ソロも素晴らしい響きです。

 ブランデンブルク協奏曲第5番はバルワーザーのフルート、ゴールドベルクのヴァイオリン、ファン・ウェリングのチェンバロによる演奏です。冒頭の軽やかな弦楽による演奏に続くフルート、ヴァイオリン、チェンバロがきれいに響きます。後半のチェンバロ独奏(カデンツァ)が聴きものです。第5番はここが魅力です。第2楽章のフルート、ヴァイオリンとチェンバロのトリオ・ソナタがよい響きです。第3楽章はフルート、ヴァイオリンに勢いのある素晴らしい演奏です。チェンバロもよい響きです。バッハのブランデンブルク協奏曲の美しさを感じます。

 ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスとチェンバロで演奏しています。中低音楽器の美しい響きがあります。ゴールドベルクらが作り出すバッハの音楽は素晴らしい響きです。第1楽章からきれいな演奏です。第2楽章はガンバが抜けますが、中低音の弦楽器の美しい響きがあります。ゴールドベルクのヴィオラがよい響きです。第3楽章は全合奏で大変素晴らしいアンサンブルです。

 ハイドンのヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲ヘ長調はゴールドベルクのヴァイオリンとファン・ウェリングのチェンバロによる演奏です。第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「プレスト」になっています。第1楽章のヴァイオリンとチェンバロの響きの良さは素晴らしいものです。オーケストラもよい響きです。第2楽章は序奏のあとにヴァイオリンとチェンバロがソナタを演奏するように始まります。きれいな演奏です。第3楽章はハイドンの作品の美しさを感じます。

 クリスチャン・リッターのカンタータ「O amantissime sponse Jesu(おお、アマンティシメ・スポンセ・イエズスよ)」はアーフィエ・ヘイニスのアルト独唱です。オーケストラとオルガンの演奏で歌われます。美しい演奏です。


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