J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
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CD(LONDON POCL-3739/40)2枚組
バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番へ長調BWV1046
2. 〃 第2番へ長調BWV1047
3. 〃 第3番ト長調BWV1048
CD2
4.ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
5. 〃 第5番ニ長調BWV1050
6. 〃 第6番変ロ長調BWV1051
カール・ピニ(ヴァイオリン)(1)
ピーター・グリーム(オーボエ)(1&2)
ローズマリー・ウェルズ(オーボエ)(1)
ニール・ブラック(オーボエ)(1)
デニス・クリフト(トランペット)(1&2)
シドニー・エリソン(トランペット)(1)
ヴァーノン・エリオット(ファゴット)(1)
クリストファー・テイラー(リコーダー)(2&4)
グランヴィル・ジョーンズ(ヴァイオリン)(2〜5)
リチャード・テイラー(リコーダー)(4)
リチャード・アデニー(フルート)(5)
サーストン・ダート(チェンバロ)(5)
セシル・アロノヴィッツ(ヴィオラ)(6)
ローズマリー・グリーン(ヴィオラ)(6)
デズモンド・デュプレ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
ディートリヒ・ケスラー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
バーナード・リチャーズ(チェロ)(6)
フランシス・ベインズ(チェロ)(6)
サーストン・ダート指揮
フィロムジカ・オブ・ロンドン
録音 1957年
サーストン・ダート指揮のフィロムジカ・オブ・ロンドンによるバッハのブランデンブルク協奏曲全集です。フィロムジカ・オブ・ロンドンはボイド・ニール合奏団が改称してダートを音楽監督に迎えたものです。
ブランデンブルク協奏曲第1番はホルンの代わりにピッコロトランペットを2本で演奏していますので、冒頭から華やかな響きになっています。ホルンとはまったく違う響きになりました。3本のオーボエは良い響きです。弦楽にも力が入ります。第2楽章は3本のオーボエがヴァイオリンと共にきれいに響きます。第3楽章は2本のトランペットが高らかに響きます。オーボエとヴァイオリンのソロもきれいに響きます。第4楽章のメヌエットは良いテンポです。ホルンではなくトランペットですから、まったく異なる響きです。第1トリオのオーボエとファゴットの美しい響きは見事な演奏です。ポロネーズは速めのテンポで、弦楽がきれいな演奏です。第2トリオは程よいテンポで2本のトランペットとオーボエが大変華やかな響きの演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第2番はデニス・クリフトのピッコロ・トランペットがよい響きです。これは素晴らしい演奏です。オーボエやリコーダーもきれいに響きます。第2楽章はオーボエ、リコーダー、ヴァイオリンが通奏低音と共に大変きれいな演奏です。リコーダーがよく響きます。第3楽章のトランペットは高音がきれいに響きます。リコーダーやオーボエもきれいな演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第3番は弦楽合奏の美しい響きがあります。第1楽章はダートの指揮で素晴らしいアンサンブルです。第2楽章のアダージョはヴァイオリン・ソナタ ト長調BWV1021からラルゴが引用されて演奏されています。第3楽章は弦の華麗な響きが素晴らしい演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第4番は2本のリコーダーとヴァイオリンによる演奏です。第1楽章からクリストファー・テイラーとリチャード・テイラーのリコーダーが大変よい響きです。ジョーンズのヴァイオリンも素晴らしい響きの演奏です。第2楽章のアンダンテはリコーダーの響きと弦楽の厚い響きが素晴らしいです。第3楽章冒頭の弦楽の響きがきれいです。2本のリコーダーもよい響きです。ヴァイオリンソロも見事な演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第5番は冒頭の軽やかな弦楽による演奏に続くリチャード・アデニーのフルート、グランヴィル・ジョーンズのヴァイオリン、サーストン・ダートのチェンバロがきれいです。フルートのソロが素晴らしい響きです。後半のチェンバロのカデンツァがよい響きです。第5番はここが聴きどころです。第2楽章のフルート、ヴァイオリンとチェンバロのトリオ・ソナタはよい響きです。第3楽章もフルートの快い響き、ヴァイオリンとチェンバロも素晴らしい演奏です。これは見事な演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスとチェンバロで演奏しています。中低音楽器の美しい響きがあります。サーストン・ダートが作り出すバッハの音楽はさすがに素晴らしいものです。第1楽章から勢いがあります。第2楽章はガンバが抜けて中低音の弦楽器の美しい響きがあります。第3楽章も大変素晴らしいアンサンブルです。これは見事な演奏です。 |
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