J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
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CD1(Avex AVCL-25658)
CD2(Avex AVCL-25659)
バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2. 〃 第2番へ長調BWV1047
3. 〃 第3番ト長調BWV1048
CD2
4.ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
5. 〃 第5番ニ長調BWV1050
6. 〃 第6番変ロ長調BWV1051
クリスティアン・ホンメル(オーボエ)(1&2)
ユルゲン・シュスター(トランペット)(2)
ナジャ・シューベルト(リコーダー)(2&4)
ダニエル・ローテルト(リコーダー)(4)
コリン・チャペル(ヴァイオリン)(4)
カルル・カイザー(フルート)(5)
クリスティーネ・ピッフルマイヤー(ヴァイオリン)(5)
ロベルト・ヒル(チェンバロ)(5&6)
須藤 真琴(ヴィオラ)(6)
ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮
ケルン室内管弦楽団
録音1999年3月&4月
ヘルムート・ミュラー=ブリューの指揮でケルン室内管弦楽団が演奏したブランデンブルク協奏曲全集です。
ブランデンブルク協奏曲第1番は冒頭から素晴らしい響きが流れてきます。ホルンのソリスト名は記載がありませんが、2本のホルンと3本のオーボエがとてもきれいです。オーケストラも良い響きです。第2楽章はホンメルのオーボエの美しい響きとヴァイオリンの響きがきれいです。第3楽章は2本のホルンと3本のオーボエがきれいに響きます。速めのテンポですがホルンが素晴らしい響きです。ヴァイオリンのソロもきれいです。第4楽章のメヌエットは速めのテンポです。第1トリオはオーボエとファゴットが素晴らしい響きです。ポロネーズは速めのテンポで活発に演奏しています。弾むようなリズムは圧巻の演奏です。第2トリオのホルンとオーボエは速めのテンポで大変素晴らしい演奏です。ホルンが力強く響きます。このメヌエットは素晴らしい演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第2番は第1楽章からユルゲン・シュスターのトランペットが大変きれいに響きます。ホンメルのオーボエとシュスターのトランペットの対話が素晴らしい。ヴァイオリンとリコーダーもきれいに響きます。第2楽章はヴァイオリンとオーボエ、リコーダーのトリオが大変きれいです。通奏低音もよく響きます。第3楽章ではトランペットの高域の音が飛び交いますので華やかです。シュスターのトランペットは大変素晴らしい演奏です。リコーダー、ヴァイオリンとオーボエの響きもまたきれいです。
ブランデンブルク協奏曲第3番は速めのテンポの第1楽章は弦楽の美しさがあります。これは素晴らしい響きです。第2楽章ではチェンバロの長いカデンツァが入ります。そしてチェンバロに弦楽が重なって終わります。第3楽章のアレグロは緻密な演奏の弦楽が素晴らしいです。これは見事な演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第4番は2本のリコーダーで演奏しています。第1楽章はヴァイオリンの響きもまたきれいです。ナジャ・シューベルトとダニエル・ローテルトのリコーダーの響きは実に美しいものです。第2楽章は冒頭からリコーダーと弦楽がよい響きです。ヴァイオリンも良い響きを出しています。第3楽章の冒頭はフーガですが、このミュラー=ブリュールの演奏はさすがに素晴らしいものになっています。リコーダーとヴァイオリン・ソロも見事な演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第5番は弦楽の爽やかな序奏とフルート、ヴァイオリン、チェンバロが演奏するバッハの代表的な協奏曲のひとつです。速めのテンポの第1楽章はカルル・カイザーのフルート、ピッフルマイヤーのヴァイオリンとロベルト・ヒルのチェンバロの素晴らしい演奏が聞かれます。後半のチェンバロ・ソロも見事なものです。第5番はここが聞きどころです。第2楽章はチェンバロ、フルートとヴァイオリンのトリオ・ソナタがきれいです。チェンバロのメロディもまた聴きものです。通奏低音のチェロは入りません。第3楽章の跳ねるようなリズムはヴァイオリンとフルートの息の合った演奏が聴きどころでしょう。ロベルト・ヒルのチェンバロもこれはきれいな演奏です。見事な演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスとチェンバロだけによるいわば中低音楽器だけによる演奏ですが、ヴィオラ・ダ・ガンバは使われていないようです。第1楽章は速めのテンポです。ヴィオラとチェロが主役でシンコペーションの主題が交錯しますが緻密で素晴らしい演奏になっています。勢いがあります。第2楽章はヴィオラとチェロが優雅に演奏します。第3楽章は全合奏でフーガのように追いかけてゆく主題が繰り返されています。速めのテンポでこれも素晴らしい演奏です。 |
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