モーツァルト/室内楽作品
フォルテピアノと管楽器のための五重奏曲/福川 伸陽(2021) |
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CD(ALM RECORDS ALCD-1213)
フォルテピアノと管楽器のための五重奏曲集
1.モーツァルト/五重奏曲変ホ長調K452
2.ベートーヴェン/五重奏曲変ホ長調Op16
重岡 麻衣(フォルテピアノ)
レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ
三宮 正満(オーボエ)
満江 菜穂子(クラリネット)
福川 伸陽(ナチュラルホルン)
村上 由紀子(ファゴット)
録音 2021年11月10〜12日
さいたま/芸術劇場コンサートホール
レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウが重岡麻衣のフォルテピアノとの共演で演奏したモーツァルトとベートーヴェンのピアノと管楽器のための五重奏曲です。味わいのある響きです。この録音がセカンドアルバムになります。
モーツァルトの「ピアノと管楽器のための五重奏曲」はオーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットとピアノのための作品でこの組み合わせの代表作のひとつです。1784年モーツァルト28歳の時の作品です。第1楽章からお馴染みの主題が聴かれます。ホルンとファゴットのやわらかな響きがきれいです。時にナチュラルホルンのゲシュトップによる音が聴かれますが、福川のホルンの美しい響きは同じです。フォルテピアノとオリジナル楽器の響きは素晴らしいです。第2楽章は木管とホルンの厚い響きとフォルテピアノの爽やかな響きがきれいです。ホルンの美しい響きが素晴らしいです。第3楽章はフォルテピアノに始まります。そして木管が入ります。このアレグレットはきれいな演奏です。ホルンの響きも見事です。
ベートーヴェンの「ピアノと管楽器の為の五重奏曲」も同じ変ホ長調でモーツァルト同様に愛されています。1796年ベートーヴェン25歳の頃に書かれています。モーツァルトよりもピアノのパートが重厚な作品です。第1楽章は序奏から管楽器の響きも素晴らしいものです。福川のナチュラルホルンも太い響きが印象的です。またフォルテピアノの爽やかな響きもきれいなものです。主部ではピアノが主題を提示しています。ベートーヴェンらしい響きがあります。クラリネットやオーボエの響きもきれいです。後半は迫力のある響きが素晴らしい演奏です。第2楽章:アンダンテ・カンタービレは木管の美しいソロが素晴らしい演奏です。フォルテピアノの美しい響きも聞きものです。ホルンのソロも見事な演奏です。第3楽章のロンドはフォルテピアノに始まります。この楽章はフォルテピアノと管楽器が素晴らしい響きでベートーヴェンの作品を見事に演奏しています。ホルンの響きは特筆すべきものです。
この演奏はモーツァルトとベートーヴェンの五重奏曲変ホ長調に新しいイメージを感じさせてくれるもので、大変素晴らしい演奏です。オリジナル楽器の魅力も教えてくれる名演です。絶賛したいです。 |
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