室内楽作品
木管五重奏曲第1番/ヘニング・デュー・ハンセン(2001) |
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CD(NAXOS 8.557356)
管楽五重奏のためのフランス音楽集
1.プーランク/ピアノと管楽五重奏のための
六重奏曲
2.イベール/3つの小品
3.ミヨー/組曲「ルネ王の暖炉」Op.205
4.フランセ/木管五重奏曲第1番
デンマーク国立交響楽団管楽五重奏団
アンナ・ダイナ・シック(フルート)
マックス・アートヴェズ(オーボエ)
ソレン・エルボ(クラリネット)
ヘニング・デュー・ハンセン(ホルン)
イェンス・トフテ=ハンセン(ファゴット)
ラルフ・ゴトーニ(ピアノ)(1)
録音 2001年1月&3月
コペンハーゲン、ラジオ・ハウス、第1スタジオ
デンマーク国立交響楽団のメンバーによるフランスの管楽五重奏集です。プーランクの作品のみピアノが入ります。
フランシス・プーランク(1899〜1963)の「ピアノと管楽のための六重奏曲」は1930〜32年の作品。3つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」はピアノと共に迫力のある演奏です。ファゴットのきれいなソロもあります。第2楽章「ディヴェルティスマン」はアンダンティーノです。オーボエやクラリネットのソロがきれいです。ホルンのソロもあります。テンポが速くなってからのアンサンブルは見事な演奏です。第3楽章「フィナーレ」はプレスティシモになっています。これは軽やかなテンポで見事な演奏です。ホルンも素晴らしい響きです。
ジャック・イベール(1890〜1962)の「3つの小品」は1930年の作品。木管五重奏の名作です。第1曲「アレグロ」はフルートやオーボエが賑やかに楽しそうに歌います。ホルンも良い響きです。第2曲「アンダンテ」はフルート、クラリネットが穏やかに歌い始めます。良い響きです。第3曲「アッセ・レント/アレグロ・スケルツァンド」となっています。ホルンがきれいな響きです。クラリネットが楽しそうに歌います。ファゴットも良い響きです。素晴らしい演奏です。
ダリウス・ミヨー(1892〜1974)の組曲「ルネ王の暖炉」は1939年の映画「愛の騎馬行進」から木管五重奏のためにミヨー自身が編曲したものです。7つの小品で構成されています。第1曲「行列」から温かみのある優しい響きが流れます。フランスの管楽作品の傑作と言ってもよいほど素晴らしい作品です。木管の良い響き、そしてホルンも見事なソロを演奏します。第2曲「オーバード(朝の歌)」は木管が良い響きです。ホルンとファゴットがきれいな和音です。ホルンはソロもきれいです。第3曲「軽業師」はホルンとオーボエがきれいに歌い始めます。フルートのきらめきもきれいです。第4曲「ラ・マウザングラード」ではホルンやオーボエの哀愁的な響きが聴きどころです。第5曲「アルク河での馬上試合」はここもオーボエとホルンがきれいな響きです。フルートも良い響きです。第6曲「ヴァラブルでの狩」はここもホルンの響きが素晴らしい。フルートのきらめきも素晴らしい。第7曲「マドリガル・ノクチュルヌ」ではノクターンらしいきれいな響きです。木管の美しい響き、ホルンの良い響き、見事な演奏です。
ジャン・フランセ(1912〜1997)の木管五重奏曲第1番は1948年の作品。フランス音楽の明るい響き感じさせる名作です。フランセの独特の音作りがあります。第1楽章はアレグロ・アッサイの速いフレーズの連続は見事な演奏です。ハンセンのホルンは素晴らしい響きです。第2楽章「プレスト」のスピード感豊かな演奏は見事です。第3楽章「アンダンテ」は主題と変奏です。ここはじつにロマンティックといってもよいほどきれいです。演奏も素晴らしいです。第4楽章は「フランスの行進曲のテンポで」となっていて大変楽しい雰囲気です。ホルンも良い響きです。見事な演奏です。 |
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