ブヤノフスキーのホルン作品

ノルウェー民謡集、夕べの歌、独奏ホルンの為のソナタ/ブヤノフスキー(1968〜72)
CD(フィンランド Mokshin PRS 0052)

1.ブヤノフスキー/ノルウェー民謡の編曲集
2.   〃    /ホルンとソプラノの為の夕べの
3.ブリテン/セレナードOp31
4.ブヤノフスキー/独奏ホルンの為のソナタ第1
5.ヴィラ=ロボス/ショーロス第4番
6.   〃    /ショーロス形式の五重奏曲
   ヴィタリー・ブヤノフスキー(ホルン)
   キラ・イゾトワ(ソプラノ)(1)
   ヴェレンチナ・コピロワ(ソプラノ)(2)
   カール・ザーリン(テノール)(3)
   レフ・ペレペルキン(フルート)(1、6)
   ウラディミール・クルリン(オーボエ)(1、6)
   レフ・ペチェルスキー(ファゴット)(1、6)
   ワレリー・ベズルチェンコ(クラリネット)(1)
   ミハイル・ルツマイロフ(クラリネット)(6)
   パーヴェル・イヴスチネーエフ(ホルン)(5)
   アナトリー・スホルコフ(ホルン)(5)
  ヴィクトル・ヴェングロフスキー(トロンボン)(5)
   ラザール・ゴズマン指揮
    レニングラード室内管弦楽団(3)
   録音 1966、1968、1970、1972&1981年

 このCDはブリテンのセレナードをメインに、ブヤノフスキーの自作自演とヴィラ=ロボスの作品からなっています。
 ブリテンのセレナードはLPではメロディアの輸入盤で出回っていたようですが、私は持っていませんのでこのCDで初めて聴きました。ブヤノフスキーのホルンは見事な演奏です。プロローグでは例の高音Aではそのまま吹いており、自然倍音のB♭まであげていませんが、これが不思議にきれいでした。テノールの歌唱が英語ではなくロシア語のようです。ですからノクターンのdying,dyingのところがohou,ohouのように聞こえるので母音の違いが全くことなる印象を受けてしまいます。
 自作のノルウェー民謡編曲と夕べの歌はソプラノ歌唱を伴いますが、1曲目は木管五重奏の伴奏、2曲目はホルン・ソロの伴奏です。夕べの歌のブヤノフスキーのホルンは見事です。ソロ・ホルンのためのソナタ第1番はヘルマン・バウマンに献呈された曲ですが、雄大な宇宙をイメージしたような曲です。
 ヴィラ=ロボスのショーロス第4番は3本のホルンとトロンボーンのために書かれたオリジナル作品です。またショーロスの形式の五重奏曲もオリジナルの木管五重奏曲です。


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