スクリャービン/ロマンス

ホセ・ベルナルド・シルヴァ(2006)
CD(Afinaudio IRFC.04.072)

 月の歌集
1.ケッティング/イントラーダ〜ソロ・ホルン
2.R・シュトラウス/序奏、主題と変奏曲Op17
3.スクリャービン/ロマンス
4.ノイリンク/バガテル
5.グラズノフ/エレジーOp17(バウマン編)
6.ケックラン/4つの小品〜ホルン三重奏のための
7.カラパトソ/スイート・ルスティカ
8.ロッシーニ/狩りのランデブー(バウマン編)
9.ジャン=フランソワ・レゼ/夢
10.    〃       /月の歌集
11.ジャン=フランソワ・レゼ編/タンゴとパソドブレ

  ホセ・ベルナルド・シルヴァ(ホルン)(1〜11)
  エルザ・シルヴァ(ピアノ)(2〜7)
  ジャン=フランソワ・レゼ(ピアノ)(9〜11)
  エヴァンドラ・ゴンサルヴェス(ヴァイオリン)(6)
  セルジオ・カロリーノ(テューバ)(10&11)
  録音 2006年

 ポルトガルのホルン奏者ホセ・ベルナルド・シルヴァのアルバム「月の歌集」です。
 オットー・ケッティングの「イントラーダ」は無伴奏ホルンのため作品です。アルバムの冒頭を飾る作品として相応しい強烈な印象を受ける演奏です。
 リヒャルト・シュトラウスの「序奏、主題と変奏曲」は14歳の時の作品ですが、とても少年の作品とは思えない素晴らしい曲です。主題と5つの変奏曲は演奏が難しく録音が大変少ない曲です。シルヴァの演奏は非の打ちどころのない見事な演奏です。スクリャービンの「ロマンス」は愛らしい小品です。美しいロマンスが流れます。
 ヘルマン・ノイリンクの「バガテル」は低音ホルンのための作品として知られています。多くの低音部が歌われます。シルヴァの完璧な演奏は低音も滑らかです。
グラズノフの「エレジーOp17」はチェロとピアノのための作品をバウマンが編曲したものです。大変美しい作品で、バウマンがホルンで吹きたくのがよくわかります。録音はほとんどないでしょう。
 シャルル・ケックランの「ホルン三重奏のための4つの小品」は大変美しい作品でフランスのエスプリ漂う名曲です。短い曲ですがその美しい響きがアルバムに花を添えてくれます。
 エウリコ・カラパトソ(1962〜)はポルトガルの作曲家で「スイート・ルスティカ」は7つの小品からなる組曲です。第5曲「サラバンド」には有名な「フォリア」の主題が出てきます。「フォリア」はポルトガル発祥の舞曲といわれ、ここに使われるのは納得です。
 ロッシーニの「狩りのランデブー」は「狩りのファンファーレ」をバウマンがソロ・ホルンのために編曲したものです。重音も使う難曲ですがシルヴァの演奏は見事な響きです。
 ジャン=フランソワ・レゼ(1971〜)はパーカッション奏者で作曲家、「夢」はホルンとピアノのための小品です。穏やかでロマンティックな長いピアノ序奏とホルンの美しい響きが流れます。 「月の歌集」はホルン、テューバとピアノのための作品で4つの小品で構成されます。月の歌集だけに輝きのある作品、寂しげのある作品があります。
 最後の「タンゴとパソドブレ」はジャン=フランソワ・レゼの編曲によるスペインのダンス音楽の編曲です。フラメンコを楽しむかのようです。


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