アッテルベリ/ホルン協奏曲

アルベルト・リンダー(1980)
CD(CAPRICE CAP−21364)

アッテルベリ作品集
1.交響曲第3番ニ長調Op10「西海岸の光景」
2.ホルン協奏曲イ短調Op28
  アルベルト・リンダー(ホルン)(2)
  シクステン・エールリンク指揮
   ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(1)
  ジェラルド・オスカンプ指揮
     エーテボリ交響楽団(2)
   録音 1982年12月21&22日(1)
       1980年7月8日(2)

 リンダーのアッテルベリはこの曲の初めての録音です。後にヘルマンソンとハックルマンが録音しています。リンダーの演奏を聞いて、初めてこの曲が北欧の音楽ということを感じました。他の二人には感じられなかった雄大さがあります。またオーケストラの響きがまさに北欧の音楽らしい響きといえるものでした。リンダーのホルンは第1楽章でゆったりと吹かれ、リズムをはっきりとさせて奥深い雄大な響きを出しています。ピアノ・オブリガートは控えめでオーケストラの一部になっています。そのためホルンが大きく響きます。第2楽章のロマンティックな演奏、第3楽章のご機嫌な演奏と、この曲のモデル演奏といえましょう。名演です。
 さて1曲目の交響曲第3番「西海岸の光景」は第1楽章「太陽の霞」、第2楽章「嵐」、第3楽章「夏の夜」という副題があり大変ロマンティックな作品です。巨匠エールリンクによる演奏はこの曲の抒情的でロマンティックな雰囲気を見事に表現しています。第1楽章冒頭ではホルンの主題が歌われ大変美しい曲です。


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