J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番

アラン・シヴィル&シャーリー・ホプキンス(1964)

CD(DGG CD29/30 139005/6)

バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2.      〃       第2番ヘ長調BWV1047
3.      〃       第3番ト長調BWV1048
4.      〃       第4番ト長調BWV1049
5.      〃       第5番ニ長調BWV1050
6.      〃      第6番変ロ長調BWV1051

  ミシェル・シュヴァルベ(ヴァイオリン)(1&2)
  カール・シュタインス(オーボエ)(1)
  ローター・コッホ(オーボエ)(1&2)
  アラン・シヴィル(ホルン)(1)
  シャーリー・ホプキンス(ホルン)(1)
 カール・ハインツ・ツェラー(フルート)(2、4&5)
  マティアス・リュタース(フルート)(4)
  アドルフ・シェルバウム(トランペット)(2)
エディト・ピヒト・アクセンフェルト(チェンバロ)(1〜6)
   ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
     ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
     録音 1964年8月17〜24日(1〜5)
         1965年2月22日(6)

 このアルバムはカラヤンが1964年から始めたスイスのサンモリッツでの録音でした。60年代のベルリン・フィルの演奏がここにあります。
 第1番ではホルンにアラン・シヴィルが客演として参加していました。カラヤンとは唯一の共演。カラヤンのバッハは美しい響きを大切に歌い上げています。ホルンはレガート気味に吹かせています。第2楽章で響くシュタインスのオーボエとシュヴァルべのヴァイオリンは絶品です。第3楽章の踊るようなホルンのリズムは素晴らしい。第4楽章のメヌエットは大変遅いテンポで始まります。ゆったりとした演奏です。第1トリオのオーボエとファゴットは遅いテンポですが響きが素晴らしい。中間部のポロネーズも遅いテンポで演奏しています。第2トリオのホルンとオーボエの部分はテンポアップしています。メヌエットに戻るとゆったりとしたテンポで終わります。
 第2番はシェルバウムのピッコロ・トランペットが明るく響きます。コッホのオーボエとツェラーのフルートがきれいすぎてバッハらしくないほどです。これはこれでカラヤンのバッハでしょう。第2楽章冒頭にチェンバロのアルペッジョが響きます。大変印象に残ります。
 第3番の弦楽合奏はまさにカラヤンの求める響きそのものでしょう。重低音までよく響きます。ロマン派音楽のように聞こえます。
 第4番はツェラーとリュタースのフルートが華やかです。大変美しいフルートで、現代の演奏の中でも一際輝く演奏です。そこにシュヴァルべのヴァイオリンが入ると合奏協奏曲の贅沢な響きになります。第2楽章のアンダンテはカラヤンの引き出す音の奥深さが素晴らしい。
 名曲第5番ではツェラーのフルート、シュヴァルべのヴァイオリン、アクセンフェエルトのチェンバロと贅沢この上ない演奏になります。この作品は現代のフルートで演奏しても大変良い響きになります。アクセンフェルトのチェンバロも素晴らしいものです。
 第6番はヴィオラ、チェロ、コントラバスとチェンバロと思いますが、チェロのパート分けでガンバのパートを弾いていると思われます。チェロの美しい響きが聞こえてきます。これはまたカラヤンの引き出す音楽の美といえましょう。


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