ベートーヴェン/七重奏曲

ゴットフリード・フォン・フライベルク(1954)
CD(Westminster UCCW-1004)
 
ベートーヴェン/室内楽作品集
 1.七重奏曲変ホ長調Op20
 2.六重奏曲変ホ長調Op71

   ワルター・バリリ(ヴァイオリン)(1)
   ルドルフ・シュトレンク(ヴィオラ)(1)
   リヒャルト・クロチャック(チェロ)(1)
   オットー・リューム(コントラバス)(1)
   レオポルド・ウラッハ(クラリネット)(1&2)
   ゴットフリード・フォン・フライベルク
     (ウィンナホルン)(1&2)
   カール・エールベルガー(ファゴット)(1&2)
   フランツ・バルトシェック(クラリネット)(2)
   レオポルド・カインツ(ウィンナホルン)(2)
   ルドルフ・ハンツル(ファゴト)(2)
    録音 1954年(1)(モノラル)
       1950年10月(2)(モノラル)
 ウィーン・コンツェルトハウス・モーツァルトザール

 フルトヴェングラー時代のウィーン・フィルの首席奏者たちによる名盤です。
  バリリ弦楽アンサンブルとウィーン・フィル木管グループによる演奏は瑞々しいバリリのヴァイオリン、甘い響きのウラッハのクラリネット、優雅な音色のウィンナホルンは名手フライベルクというメンバーによる七重奏曲は今聞いてもその響きの素晴らしさに驚きます。中でも第2楽章におけるフライベルクのホルンは哀愁的でたまりません。第4楽章の主題と変奏は圧巻でしょう。レガートの美しさは絶品です。第5楽章:スケルツォはホルンのスタッカートが力強い響きでリードしています。第6楽章ではプレストに入ってからの勢いのある演奏が素晴らしい。
  管楽器のための六重奏曲変ホ長調はクラリネット、ホルンとファゴットが2本ずつで構成されています。やわらかい響きの楽器だけによるもので落ち着いた雰囲気になります。各楽器がソロを吹くので演奏は楽しいものでしょう。ウラッハのクラリネットがリードしています。その息のあった演奏は素晴らしく、七重奏曲と共に代表的な名盤といえましょう。


トップへ
戻る
前へ
次へ