アンサンブル

OUR TIME/クオドレ・ザ・ヴォイス・オブ・フォー・ホルンズ
CD(QUADRE QR180)

1.ジェイミー・キーセッカー/猛烈な風
   〜ホルン四重奏のための
2.ダニエル・ウッド/イン・タイム
  〜打楽器とホルン四重奏のための
3.フランツ・ドップラー/森の中の鳥
  〜フルートとホルン四重奏のための
4.ブライアン・ホームズ/3つの狩の歌
  〜ソプラノとホルン四重奏のための
5.ナタン・パヴェレク/コンサートコンパニオン第1番
    〜ホルン四重奏のための
6.ナタン・パヴェレク/Midlife Crisis(中年の危機)
   〜マリンバとホルン四重奏のための
7.マーク・カールソン/夜の音楽
  〜フルート、アルトフルートとホルン四重奏のための
8.ダニエル・ウッド/アトレビーの丘の月光
   〜打楽器とホルン四重奏のための

  クオドレ・ザ・ヴォイス・オブ・フォー・ホルン
  エイミー・ジョー・ライン(ホルン)
  ダニエル・ウッド(ホルン)
  リデイア・ヴァン・ドリール(ホルン)
  ナタン・パヴェレク(ホルン)
  モリー・バース(フルート)(3&7)
  エリザベス・ヴァイクレ(ソプラノ)(4)
  ジェームス・カシス(パーカッション)(2&8)
       〃     (マリンバ)(6)
   録音 2008年8月17〜21日

  アメリカのホルンアンサンブル、クオドレ・ザ・ヴォイス・オブ・フォー・ホルンズ3枚目のアルバムはホルン四重奏と打楽器やフルートとのアンサンブル、そしてソプラノとの共演です。
 ジェイミー・キーセッカーの「猛烈な風」は4本のホルンで猛烈な風が吹く様子を表現しています。QUADREのメンバー、ダニエル・ウッドの」「イン・タイム」はパーカッションとホルン四重奏のための作品で5つの小品で構成されます。第1曲「Luck(幸運)」ではパーカッションにホイッスルが入って驚きます。第2曲「Love(愛)」のノクターンのような美しさも聞きどころ。ビヴラフォンが聞こえます。第5曲「Laughter(笑い声)」にはスネアドラムが入ります。
 アルベルト・フランツ・ドップラー(1821〜1883)の「森の中の鳥」は名曲でホルン四重奏をバックにフルートが森の小鳥たちのさえずりを歌います。
 ブライアン・ホームズ(1946〜)はアメリカのホルン奏者で作曲家、「3つの狩の歌」はソプラノとホルン四重奏のための作品。第1曲「狩の歌」、第2曲「狐狩りのバラード」、第3曲「all in green went my love riding」の3曲が歌われます。狩のホルンとソプラノの歌は珍しい組み合わせと思います。
 ナタン・パヴェレクの「コンサートコンパニオン第1番」はホルン四重奏の小品で間奏曲のようです。ホルン・アンサンブルの楽しさを感じます。
 タン・パヴェレクの「Midlife Crisis(中年の危機)」はマリンバとホルン四重奏のための作品です。中年の悩みや危機を音楽にしたもので2つの小品で構成されます。マリンバの落ち着いた響きはホルンとよく合います。
  マーク・カールソン(1952〜)の「夜の音楽」はフルート、アルトフルートとホルン四重奏のための作品です。穏やかなホルン四重奏の響きで始まり、神秘的なフルートが流れます。
 ダニエル・ウッドの「アトレビーの丘の月光」は打楽器とホルン四重奏のための作品です。「Moonshine」は「たわごと」とか「密造酒」の意味でも使われますがここではもうひとつ「月光」として「丘の上からそそぐ月の光」としたほうが音楽から受ける印象と合います。とてもきれいな音楽です。パーカッションはお祭りの太鼓のようです。


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