J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番

クリスティアン・フリードリヒ・ダルマン&ラインハルト・ビュトナー(1997)
CD(harmonia mundi HMG561634.35)2枚組

バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2.       〃      第3番ト長調BWV1048
3.       〃      第5番ニ長調BWV1050
CD2
4.ブランデンブルク協奏曲第2番ニ長調BWV1047
5.       〃     第6番変ロ長調BWV1051
6.       〃      第4番ト長調BWV1049

 クリスティーネ・ブッシュ(ヴァイオリン)(1&3)
クリスティアン・フリードリヒ・ダルマン(ナチュラルホルン)(1)
ラインハルト・ビュトナー(ナチュラルホルン)(1)
ハンス=ペーター・ウェスターマン(オーボエ)(1&4)
  ピエト・ドント(オーボエ)(1)
  サスキア・フィケンチャー(オーボエ)(1)
  クリスティアン・ベウセー(ファゴット)(1)
  アンティエ・シューロック(フルート)(3)
 ラファエル・アルパーマン(チェンバロ)(3)
  フリーデマン・インマー(トランペット)(4)
  マリオン・ヴェルブルゲン(リコーダー)(4&6)
  ゲオルグ・カルウェイト(ヴァイオリン)(4)
  ミドリ・ザイラー(ヴァイオリン)(6)
  サスキア・フィケンチャー(リコーダー)(6)
  ベルリン古楽アカデミー
    録音 1997年5月〜10月

 オリジナル楽器のベルリン古楽アカデミーによるバッハのブランデンブルク協奏曲です。ブランデンブルク協奏曲第1番はナチュラルホルンを2本使っていますのでかなり太い響きの音が冒頭から鳴り響きます。高音はきれいな音色で気持ち良い演奏です。バロックオーボエとヴァイオリン(ヴァイオリーノ・ピッコロ)響きも素晴らしく、この演奏には感動させられました。第2楽章のオーボエとヴァイオリンも素晴らしい。第3楽章はホルンが楽しそうです。第4楽章のメヌエットは速めのテンポで演奏しています。第1トリオのオーボエとファゴットは優しい響きがきれいです。中間部のポロネーズはテンポが速くダンスのようです。第2トリオのホルンとオーボエの演奏は強弱をつけたものでホルンの閉止音はきつくありません。大変良い演奏です。 
 第3番はテンポのやや速い演奏です。1拍目にアクセントをつけた面白い演奏です。第2楽章のアダージョにはチェンバロの長いカデンツァが入ります。第3楽章のアレグロはプレストのような速さで弦楽が素晴らしい。
 第5番の演奏は古楽器の弦楽合奏による独特の響きで始まります。トラヴェルソ・フルート、ヴァイオリン、チェンバロが対話するように絡み合う演奏が優雅に響きます。アルパーマンの長大なチェンバロ・ソロがまた素晴らしい。第2楽章はフルートのやわらかな響きがきれいです。第3楽章の跳ねるようなリズムはヴァイオリンとトラヴェルソ・フルートの息の合った演奏が見事。
 第2番は古いクラリーノ・トランペットとバロック・オーボエの温かい響きがたまりません。またここではフルートがリコーダーを吹いていますのできれいな響きになっています。第2楽章はヴァイオリンとオーボエ、リコーダーのトリオ・ソナタのようでバロック音楽の真髄を聞くようです。第3楽章ではトランペットの高域の音が飛び交いますので華やかです。オーボエの高音もよく溶け合います。演奏は素晴らしいの一言につきます。
 第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスとチェンバロだけによるいわば中低音楽器だけによる演奏です。
第1楽章はヴィオラとガンバが主役でシンコペーションの主題が交錯しますがテンポの速い演奏になっています。第2楽章はガンバが抜けてヴィオラとチェロが悠々と演奏します。第3楽章は全合奏でフーガのように追いかけてゆく主題が繰り返されています。これも素晴らしい演奏です。
 第4番は2本のリコーダーが主役の名曲です。ヴァイオリンがソロ楽器に加わりますが、やはり主役はリコーダーでしょう。


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