その他のホルン作品

ウィリアム・クラフト/ホルンと管弦楽のたのヴェールと変奏
CD(harmonia mundi 907106)

ウィリアム・クラフト/3つの協奏曲
1.ティンパニと管弦楽のたの協奏曲
2.ピアノと管弦楽のたの協奏曲
3.イーヴニング・ヴォランタリー
   (独奏ホルンのための)
4.ホルンと管弦楽のためのヴェールと変奏

 トーマス・エイキンス(ティンパニ)(1)
 モナ・ゴラベク(ピアノ)(2)
 ジェフ・フォン・デル・シュミット(ホルン)(3&4)
 ポール・ポリヴニク指揮
  アラバマ交響楽団(1&2)
 ケント・ナガノ指揮
  バークリー交響楽団(4)
  録音 1988年10月10日(1)
      1990年2月4日(2)
      1992年8月20日(3)
      1992年8月26日(4)

 アメリカの現代作曲家ウィリアム・クラフト(1923〜)の作品集です。
 「ティンパニ協奏曲」は1984の作品で3つの楽章で構成されています。ティンパニだけでなくパーカッションの活躍で作品に華を添えています。ティンパニだけでは表現に限界がありますがパーカッションの華麗な響きは盛り上がります。現代作品独特の迫力が感じられます。
 「ピアノ協奏曲」は単一楽章の作品ですが3つの部分で構成されています。モナ・ゴラベクの繊細なピアノが素晴らしい響きです。重厚な低音と打楽器のような扱いもまた特徴的です。中間部のプレストではピアノの華麗な表現があります。  
 「イーヴニング・ヴォランタリー」は独奏ホルンのための作品です。ジェフ・フォン・デル・シュミットはロスアンゼルスのホルン奏者、その表現力には素晴らしいものがあります。この作品は低音と高音が交互に使われていて演奏は困難と思われます。フラッター・タンギング、ゲシュトップ、そして強奏の連続はきつそうです。また低音の重音奏法まで使われています。
 「ホルンと管弦楽のためのヴェールと変奏」は1989年にジェフリー・フォン・デル・シュミットとケント・ナガノの指揮で初演されています。主題は「イーヴニング・ヴォランタリー」からとられています。冒頭の「ヴェール」にはピアノが使われています。穏やかなラルゴです。ホルンはヴァリエーションから登場します。自由なアダージョです。ホルンのソロは静かに始まり、ティンパニの強打と共に盛り上がります。低音と高音が飛び交うところは「イーヴニング・ヴォランタリー」と同じです。パーカッションが面白いところはクラフトの作品の特徴です。ホルンには多彩なテクニックが要求されます。後半にもピアノが使われています。コーダは激しい動きのあるソロが聴かれます。


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