アンサンブル

大阪音楽大学ホルン・アンサンブル/ブルックナー/交響曲第8番ハ短調
CD(WAKO WKCD-0087)

ホルンアンサンブルの夕べ
1.デュカス/「ラ・ペリ」のファンファーレ
2.ヒューブラー/4本のホルンのための協奏曲
                (三宅知次編)
3.ケリー・ターナー/バーバラ・アレン
4.ブルックナー/交響曲第8番ハ短調から
    第1楽章、第4楽章(抜粋)(近藤望編)
5.マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」
          間奏曲(近藤望編)

  三宅知次指揮(2)
  池田重一指揮(3〜5)
  大阪音楽大学ホルン・アンサンブル(1〜5)
  平山智佳子(ティンパニ)(2&4)
  澤村 隼 (テューバ)(4)
  佐久間亨真(コントラバス)(4)
  録音 2015年11月17日
  豊中市立アクア文化ホール・ライヴ

 大阪音楽大学のホルン専攻学生による演奏会のライヴ録音です。そのほとんどが女性というアンサンブルは驚きの素晴らしさです。
  デュカスの「ラ・ペリ」のファンファーレはバレエ音楽「ラ・ペリ」の冒頭で演奏されるファンファーレです。これを8本のホルンで演奏しています。
 ハインリヒ・ヒューブラー(1822〜1893)の4本のホルンのための協奏曲はオーケストラ・パートを三宅知次が12本のホルンとティンパニのために編曲しています。ホルン・アンサンブルの演奏会で度々演奏されています。この演奏は優秀な学生4人のソロが素晴らしい。また伴奏にティンパニが加わって迫力を増しています。
 ケリー・ターナーの「バーバラ・アレン」は8本のホルンで演奏されています。アメリカン・ホルンカルテットのターナーの作品でスコットランド民謡を編曲したものです。よいアンサンブルです。 
 ブルックナーの交響曲第8番ハ短調は巨大な作品ですが、この作品を大阪フィルの首席ホルン奏者だった近藤望が16のホルンパートに編曲して低音補強にテューバとコントラバスを加え、そして不可欠のティンパニを入れた編成になっています。ホルンは24人で演奏しており、その迫力は壮大なものです。第1楽章と第4楽章を演奏しています。かなりのカットはありますが、ホルンでここまでブルックナーの音楽を表現するとは驚きです。ティンパニが入ると素晴らしいブルックナーになります。第4楽章の冒頭など背筋が寒くなるほどの感動があります。弦楽のパートをホルンで演奏しても素直に聞けてしまうのは響きのよさでしょう。絶賛したいと思います。
 マスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲はオペラの間奏曲ですが、切なさを感じさせる名曲です。これを近藤望がホルン・アンサンブルのために編曲しました。美しい主題をホルンがユニゾーンで歌うのもまた素晴らしい。良い演奏会でした。


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