アンサンブル
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CD(Cambria CD8851)
カルロス・チャヴェス/室内楽作品集
1.9つの楽器のためのエネルジア
2.管楽器のためのソリ第1番
3.管楽五重奏のためのソリ第2番
4.金管三重奏のためのソリ第4番
5.4つのホルンのためのソナタ
ベート・プフリューガー(ピッコロ)(1)
カレン・ランドグレン(フルート)(1)
アレン・サヴェドフ(ファゴット)(1〜3)
ジェームズ・アトキンソン(ホルン)(1&3〜5)
トニー・エリス(トランペット)(1、2&4)
マイケル・ミラー(バス・トロンボーン)(1)
ジャン・カーリン(ヴィオラ)(1)
クリスティーナ・ソウル(チェロ)(1)
トム・ピーターズ(コントラバス)(1)
スチュアート・ホーン(オーボエ)(2&3)
ジム・フォスチナ(クラリネット)(2&3)
ローレンス・カプラン(フルート)(3)
ウィリアム・ブース(トロンボーン)(4)
ナタン・キャンベル(ホルン)(5)
アンドリュー・ペレティア(ホルン)(5)
ウォーレン・グレフ(ホルン)(5)
ジェフ・フォン・デル・シュミット指揮(1〜5)
録音 2016年11月2〜5日
スイス、ブルーメンシュタイン教会
メキシコの作曲家カルロス・アントニオ・デ・パドゥア・チャベス・イ・ラミレスの室内楽作品です。アメリカの演奏家による演奏です。全曲をジェフ・フォン・デル・シュミットが指揮しています。
「9つの楽器のためのエネルジア」はピッコロ、フルート、ファゴット、ホルン、トランペット、バス・トロンボーン、ヴィオラ、チェロとコントラバスの9つの楽器のために書かれた1925年の作品。4つの小品で構成されています。第1曲はストラヴィンスキーの作品を思わせる響きが流れてきます。第2曲から第4曲はバルトークのような雰囲気です。
「管楽器のためのソリ第1番」はオーボエ、クラリネット、トランペットとファゴットの四重奏です。トランペットと木管という組み合わせです。1933年の作品で4つの小品で構成されています。トランペットはミュートを使ってバランスの良い響きになっています。楽しいアンサンブルです。
「管楽五重奏のためのソリ第2番」はフルート、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットの木管五重奏によります。1961年に書かれていて5つの楽章で構成されています。第1楽章「前奏曲」は穏やかで響きがきれいなことは第1番とはかなりの違いがあります。前衛的ではありません。第2楽章はロンド、楽しい軽快な音楽が流れます。切れ目なしに入る第3楽章「アリア」はファゴットの長いソロに始まり、やがてフルート、クラリネット、ホルンが加わります。中間部からは動きのある主題が歌われます。第4楽章はソナチネ、速めのテンポで歌われます。きれいな響きのアンサンブルになっています。第5楽章はフィナーレ、ホルンのソロが歌われます。穏やかな主題はよい響きになっています。ホルンの活躍があります。
「金管三重奏のためのソリ第4番」はトランペット、ホルンとトロンボーンのために1966年に書かれています。7つの小品で構成されています。第3曲は3つの楽器が対話するように書かれていて面白いです。
「4つのホルンのためのソナタ」は1920年ころに書かれています。20世紀のホルン・アンサンブルの先駆けのようです。3つの楽章で構成されています。第1楽章:アレグロは4本のホルンの響きが素晴らしい作品です。各楽器がソロを吹くなどよくできた作品です。狩のホルンをも彷彿させます。第2楽章:アダージョ・カンタービレは大変美しい主題が流れます。ミュートを使うなどして音色の変化もあります。この楽章は聴きごたえがあります。第3楽章:アレグロは4本のホルンが快活に歌います。ホルン・アンサンブルの楽しみはこれだというような楽章です。スイングするようなところもあって演奏が楽しそうです。 |
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