シューベルト/八重奏曲

ズデニェク・ティルシャル(1997)
CD(G.face PRCG-1003)

  シューベルト/八重奏曲ヘ長調Op166、D803
   〜2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、
    コントラバス、クラリネット、ホルンと
    ファゴットのための

 チェコ・フィルハーモニー八重奏団
 ミハル・メテルカ(第1ヴァイオリン)
 ズデニェク・ゼルバ(第2ヴァイオリン)
 ヤン・シモン(ヴィオラ)
 フランティシェク・ホスト(チェロ)
 イルジー・フデッツ(コントラバス)
 イワン・ドクサンスキー(クラリネット)
 ズデニェク・ティルシャル(ホルン)
 イルジー・セイドゥル(ファゴット)
  録音 1997年3月29〜31日
  プラハ/芸術家の家・ドヴォルザークホール

 チェコ・フィルハーモニーのメンバーによるシューベルトの八重奏曲です。この作品は演奏に1時間以上かかるる大曲で室内アンサンブルのための交響曲といえます。1824年に書かれており「未完成」と「ザ・グレート」の間になります。シューベルトはホルンを大切にした曲が多いのですが、この曲にも重要なメロディーを吹かせています。
 第1楽章:前奏のアダージョに続くアレグロの中で吹かれる流れるようなメロディはクラリネットの提示に続くもので流れるような主題が美しいです。チェコのクラリネットの特徴的な響きとティルシャルの明るい響きのホルンはチェコフィルの響きそのものです。同じシューベルトの作品とは思えないです。コーダはホルンで終わります。第2楽章:アダージョはクラリネットで始まる穏やかな雰囲気がきれいです。表現力豊かな演奏です。第3楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェは快活なスケルツォです。トリオがきれいです。そしてヴァイオリンとホルンが印象的です。第4楽章:アンダンテは主題と変奏曲、「ロザムンデ」の間奏曲を思わせるような主題に始まります。ホルンにも美しい主題が現れます。ティルシャルのホルンが朗々と響きます。クラリネットとファゴットのユニゾーンもきれいです。チェロのソロがまた素晴らしい響きです。
 第5楽章:メヌエットはこの曲の中でも特に美しいといえる楽章です。クラリネットの美しい主題が転調しながら歌われ弦楽器、ホルンに受け継がれていきます。ティルシャルの明るいホルンがきれいです。第6楽章:アンダンテ・モルト〜アレグロはシューベルトの音楽の美しさがあります。これはチェコの演奏家らしい響きの名盤です。全6楽章小さい編成ながらもまさにオーケストラを聞いているかのようです。
演奏時間62分20秒。


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