ベートーヴェン/七重奏曲
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CD(ARTE NOVA BVCC-6028)
1.ベートーヴェン/七重奏曲変ホ長調Op20
2. 〃 /六重奏曲変ホ長調Op81b
ミトゥラス八重奏団
トーマス・ヘンケマイアー(ヴァイオリン1)(1&2)
クリストフ・メンツェル(ヴァイオリン)(2)
ヴェルナー・エールブレヒト(ヴィオラ)(1&2)
クリラウディア・リンペリグ(チェロ)(1&2)
トーマス・シュライバー(コントラバス)(1)
ペーター・プリツェベラ(クラリネット) (1)
ウルリヒ・リンデルレ(ファゴット)(1)
ペーター・アルノルト(ホルン)(1&2)
ウォルフガング・ベットゥガー(ホルン)(2)
録音1996年1月9日〜12日
ミトゥラス八重奏団はザールブリュッケン放送交響楽団のメンバーによって結成された団体です。ホルンのペーター・アルノルトはソロ活動もしています。
七重奏曲変ホ長調の演奏はドイツのアンサンブルらしく重厚な音を響かせながら緻密な演奏です。第1楽章は序奏の厚みのある響き、提示部の軽やかな演奏が気持ちよいものです。クラリネットとファゴットのユニゾーンの響きは絶品。この楽章の響きの素晴らしさは感動でした。メヌエットのテンポのよさと緻密な演奏も聞き所。スケルツォはアルノルトのホルンが押さえのきいた演奏で印象にのこります。
六重奏曲変ホ長調は2つのホルンと弦楽四重奏のための作品です。こちらは2つのホルンが主役でありホルンの響きの良さが楽しめるだけにファンにはたまらないでしょう。ペーター・アルノルトがこの曲を録音してくれたことに感謝です。ドイツでは人気のある作品だけにカタログに載ることはうれしいことです。第1楽章から和音のきれいなこと、ドイツ的な深い響きのホルンがまたたまりません。第3楽章の速いフレーズの演奏がこの曲の聞き所ですが二人の演奏の素晴らしいことはホール一杯に広がるホルンの響きです。数あるこの作品の録音の中でも光輝く録音といえるでしょう。 |
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