ベートーヴェン/七重奏曲

リチャード・ワトキンス(2003)
CD(ASV GOLD GLD-4002)

1.ベートーヴェン/七重奏曲変ホ長調Op20
2.    〃  /六重奏曲変ホ長調Op81b

  ナッシュ・アンサンブル
  リチャード・ホスフォード(クラリネット)(1)
   ウルスラ・ルヴォー(ファゴット)(1)
   リチャード・ワトキンス(ホルン)(1&2)
   マイケル・トンプソン(ホルン)(2)
   マリアンヌ・トルセン(ヴァイオリン1)(1&2)
   デイヴィッド・アダムズ(ヴァイオリン2)(2)
   ローレンス・パワー(ヴィオラ)(1&2)
   ポール・ワトキンス(チェロ)(1&2)
   ダンカン・マックタイア(コントラバス)(1)
    録音2003年6月28〜30日
   ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール

  ナッシュ・アンサンブルよるベートーヴェンの七重奏曲と六重奏曲です。ホルンのメンバーがワトキンスになっています。
  七重奏曲はベートーヴェンの室内楽の代表といえますが、この7人の演奏家の響きが溶け合うような演奏は多くはありません。このアンサンブルの演奏では理想的な響きが流れます。冒頭の整然とした響き、クラリネットとヴァイオリンがリードしていく文句なしの演奏です。ファゴットとホルンが和音を作り時には主題を吹いてくれます。ワトキンスのホルンは明るく、それでいて目立つこともありません。第5楽章ではさすがにホルンの出番が多く目立ちます。
  六重奏曲変ホ長調では第2ホルンにマイケル・トンプソンが加わり完璧なホルンの演奏になりました。2本のホルンは音色が似ていますので大変きれいな和音になります。二人のホルン共演は多いようですが、気の合う二人のベートーヴェンはまた楽しく聞こえてきます。第3楽章の速いテンポの演奏はコンチェルトのように華やかです。


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