ニールセンのホルン作品
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CD(RCA 07863−56359−2)
ゴールウェイ・プレイズ・ニールセン
1.フルート協奏曲
2.管楽器のための五重奏曲Op43
3.劇音楽「母」よりの3つの小品
1)霧が晴れていく(フルートとハープ)
2)子供たちの戯れ(フルート・ソロ)
3)信仰と希望の戯れ(フルートとヴィオラ)
4.オーボエとピアノのための幻想的小品Op2
(フルート版)
ジェームズ・ゴールウェイ(フルート)(1〜4)
デンマーク放送交響楽団(1)
ビョルン・カール・ニールセン(オーボエ)(2)
ニールス・トムセン(クラリネット)(2)
イェンス・トフテ=ハンセン(ファゴット)(2)
ビョルン・フォスダル(ホルン)(2)
シオネド・ウィリアムズ(ハープ)(3−1)
ブライアン・ホーキンス(ヴィオラ)(3−3)
フィリップ・モル(ピアノ)(4)
録音1985年3月17日(1)
1985年3月16日(2)
1986年2月25日(3)
1986年12月2日(4)
ジェームズ・ゴールウェイによるニールセンのフルート協奏曲と管楽器のための室内楽曲集です。
ニールセンのフルート協奏曲は1926年の作品です。ニールセンが60歳を過ぎてから書かれています。華やかな響きと壮大なイメージを思わせる協奏曲です。指揮はゴールウェイ自身がしています。2つの楽章から構成されていて、第1楽章にはカデンツァが入ります。
管楽器のための五重奏曲はニールセンの室内楽の代表的な作品といえます。3つの楽章で構成され、フルート、ホルン、クラリネット、オーボエ、ファゴットの5つの楽器が作り出す響きの素晴らしさは他では聞かれそうにもありません。第1楽章「アレグロ・ベン・モデラート」ホルンの哀愁的な主題が冒頭から歌われます。フルートも華やかに響きます。この作品は大変雄大さを感じさせるもので、小さなシンフォニーのようです。第2楽章「メヌエット」はよいテンポで演奏しています。クラリネットが楽しそうに響きます。第3楽章はアダージョに続いて主題と変奏になります。ホルンの変奏はよい響きです。フルートの変奏では華麗な響きが流れます。ホルンの変奏はカデンツァのように素晴らしいです。
劇音楽「母」よりの3つの小品はフルートのための作品です。
「霧が晴れていく」はフルートとハープにための作品。単独でも演奏される名曲です。ゴールウェイのフルートとハープの響きが素晴らしいです。
「子供たちの戯れ」は無伴奏フルートのための作品。アレグレットで穏やかな美しい曲です。
「信仰と希望の戯れ」はフルートとヴィオラのための作品。ヴィオラの作品としても珍しくこのデュオの美しさはまさに絶品です。
「オーボエとピアノのための幻想的小品」は1889年23歳の作品で、これをゴールウェイがフルートで演奏しています。「ロマンス」と「ユーモレスク」の2つの小品になります。「ロマンス」はシューマンの作品を思わせる美しい作品です。「ユーモレスク」はユーモアを感じさせる軽快な曲です。フルートで演奏するのも良いものです。 |
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