モーツァルト/室内楽作品

ピアノと管楽の為の五重奏曲/ヴィンセンテ・サルソ(1984)
CD(DECCA PROC-1803)

ラドゥ・ルプー/モーツァルト名演集
1.ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467
2.ピアノ協奏曲第12番イ長調K414
3.ピアノと管楽の為の五重奏曲変ホ長調K452

  ラドゥ・ルプー(ピアノ)(1〜3)
  ハン・デ・フリース(オーボエ)(3)
  ゲオルグ・ピーターソン(クラリネット)(3)
  ヴィンセンテ・サルソ(ホルン)(3)
  ブライアン・ポラード(ファゴット)(3)
  ウリ・セガル指揮イギリス室内管弦楽団
  録音 1974年3月(1&2)
      1984年6月(3) 

 ラドゥ・ルプーのモーツァルトです。繊細な表現、抒情的ともいわれる演奏が聞かれます。
 ピアノ協奏曲第21番ハ長調はモーツァルトのピアノ協奏曲ではもっとも有名です。第2楽章のアンダンテが映画「短くも美しく燃え」で使われ。映画音楽としても知られています。ルプーの演奏はセガルの指揮に支えられて第1楽章から繊細なタッチで歌いあげています。第2楽章はオーケストラもさることながらピアノが切ない歌を歌っています。ルプーの演奏はさすがに素晴らしい。第3楽章はハ長調になって華麗なロンドです。転調しながら歌うモーツァルトの魅力はここにもあります。
 ピアノ協奏曲第12番イ長調は21番の3年前1782年の作品。ピアノ・ソナタを聴くように大変美しい作品です。第2楽章のアンダンテはモーツァルトならではの美しさがあります。
 ピアノと管楽の為の五重奏曲変ホ長調は1784年モーツァルト28歳の時の作品です。ルプーのピアノは管楽器とのバランスをとって良い響きになっています。ホルンのヴィンセンテ・サルソの響きが明るく、とても印象的です。地味になりがちのこの作品の中でも明るさと美しさを兼ね備えた名演と言えます。


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