ヤナーチェクのホルン作品

コンチェルティーノ/ジャック・メレディス(1971)
CD(DGG UCCG-3061)

ヤナーチェク/作品集
1.シンフォニエッタ
2.狂詩曲「タラス・ブーリバ」
3.コンチェルティーノ
4.カプリッチョ「挑戦」

 ルドルフ・フィルクシュニー(ピアノ)(3&4)
 ラファエル・クーベリック指揮
 バイエルン放送交響楽団
 ジャック・メレディス(ホルン)(3)
 録音 1970年5月1日(1&2)
     1971年10月3&4日(3&4)

 ラファエル・クーベリックがバイエルン放送交響楽団の常任だったころの録音です。母国チェコの作曲家ヤナーチェク作品集です。
 「シンフォニエッタ」はヤナーチェクの代表的な作品です。5つの楽章で構成されていて、第1楽章は金管楽器と打楽器だけでファンファーレを演奏しています。大変有名な曲です。第2楽章の木管楽器は細やかで印象的な響きがあります。第3楽章は弦楽の美しい響きとトロンボーンの輝かしい主題が印象的です。第4楽章はトランペットの明るい響きがきれいです。第5楽章弦楽の細やかな響きがあって後半には第1楽章の金管のファンファーレが再び演奏されて終わります。
 狂詩曲「タラス・ブーリバ」は1918年の作品。ゴーゴリの小説「タラス・ブーリバ(隊長ブーリバ)」に基づく標題音楽です。第1曲「アンドレイの死」、第2曲「オスタップの死」、第3曲「予言とタラス・ブーリアの死」の3曲で構成されます。物語を彷彿させる作品です。
 コンチェルティーノは2つのヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネット、ホルン、ファゴットとピアノのための作品です。4つの楽章で構成されていて全員の演奏は第3、第4楽章だけです。第1楽章の「モデラート」はホルンとピアノで演奏されます。ホルンの演奏者はクレジットされていませんが、1971年当時はジャック・メレディスが首席でしたのでメレディスと思われます。メレディスのホルンはドイツのホルンらしい明るい響きで歌います。ピアノのフィルクシュニーの演奏もよい響きです。第2楽章の「ピュー・モッソ」はクラリネットとピアノのデュオです。クラリネットが華やかで忙しく歌います。フィルクシュニーのピアノは素晴らしい響きです。第3楽章の「コン・モト」は全員の演奏になりますが、ピアノとヴァイオリンが目立ちます。ホルンはほとんど和音のひとつです。第4楽章の「アレグロ」も全員の演奏で七重奏です。ピアノの響きに圧倒されますが、ヤナーチェクの素晴らしい作品のひとつとして忘れられないです。
 「カプリッチョ」は「挑戦」の副題があり、ピアノ、フルート、2本のトランペット、テノール・テューバと3本のトロンボーンで演奏されます。第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグレット」、第4楽章「アンダンテ」となっています。第2楽章のアダ−ジョではテノール・テューバがホルンのように聞こえてくるのが楽しいです。金管楽器の中にフルートが響くのが印象的です。第4楽章もトロンボーンとフルートの響きがきれいです。ピアノが大変素晴らしい響きです。これも良い作品です。


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