ヤナーチェクのホルン作品

組曲「青春」/ジョナサン・ウィリアムズ(1989)
CD(COE CD COE812)

管楽アンサンブル集
1.クロンマー/管楽八重奏曲ヘ長調Op57
2.ヤナーチェク/組曲「青春」
3.セイバー/セレナード(1925)
4.フンメル/管楽八重奏曲変ホ長調
5.ドヴォルザーク/スラヴ舞曲第8番ト短調
6.   〃     /スラヴ舞曲第9番ハ長調
7.   〃     /スラヴ舞曲第15番ハ長調

 ヨーロッパ室内管弦楽団ウィンド・ソロイスツ
  ティエリー・フィッシャー(フルート)(2)
  ダグラス・ボイド(オーボエ)
  マーク・プレドガー(オーボエ)
  リチャード・ホスフォード(クラリネット)
  ニコラス・ロドウェル(クラリネット)
  マシュー・ウィルキー(ファゴット)
  クリストファー・グニア(ファゴット)
  ジョナサン・ウィリアムズ(ホルン)
  スティーヴン・スターリング(ホルン)
  エンノ・センフト(コントラバス)(5〜7)
  録音 1989年6月

 フランツ・ヴィンチェンツ・クロンマー(1759〜1831)はボヘミアの作曲家で、モーツァルトと同時代の作曲家です。管楽八重奏曲ヘ長調Op57は4つの楽章で構成されています。第2楽章のメヌエットと第4楽章の「アラ・ポラッカ」ではホルンが活躍します。特に第4楽章ではホルンの明るい主題が目立ちます。
 レオシュ・ヤナーチェク(1854〜1928)の組曲「青春」は木管六重奏のための作品で1924年にかかれています。通常の木管五重奏にバス・クラリネットが加わる編成になっています。4つの楽章で構成されています。4つの楽章ともに和音の美しさ、各楽器の響きの良さがあります。ヤナーチェクの室内楽作品の傑作といえます。 
 マティアス・セイバー(1905〜1960)のセレナードは1925年の作品で2本のクラリネット、2本のファゴットと2本のホルンの六重奏で演奏されます。3つの楽章で構成されています。第2楽章「レント」は穏やかな美しい楽章です。
 ヨハン・ネポムク・フンメル(1778〜1837はハンガリー出身の作曲家です。管楽八重奏曲変ホ長調は3つの楽章で構成されています。音に厚みのある八重奏は大変美しい響きです。モーツァルトの作品のように管楽器の和音が素晴らしいものです。
 ドヴォルザークのスラヴ舞曲が3曲演奏されています。編成が管楽八重奏とコントラバスになっています。オーケストラ版のように迫力はありませんが管楽器による主題が華やかに響きます。8番は特に美しい演奏です。9番ハ長調は華麗な響きになっています。15番は管楽器で演奏すると演奏効果の高い作品と感じます。この演奏は素晴らしいものです。


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