ティペット/4本のホルンのためのソナタ

ライプツィヒ・ホルン・カルテット(2000)
CD(CAPRICCIO 10 898)

4本のホルンのための室内楽曲集
1.ケツィア/サンク・ヌ−ヴェル
2.ボザ/4本のホルンのための組曲
3.ヒダス/4本のホルンのための室内音楽
4.ヒンデミット/4本のホルンのためのソナタ
5.ティペット/4本のホルンのためのソナタ
  ライプツィヒ・ホルン・カルテット
  マックス・ヒルパート(ホルン)
  ヨハネス・ウィンクラー(ホルン)
  ティノ・ボルク(ホルン)
  ミヒャエル・ギューン(ホルン)
  録音 2000年6月4日

 1951年に結成されたホルン・カルテットですがすっかり若いメンバーになりました。定番の曲の他に珍しいティペットのソナタが録音されています。
 第1曲の「サンク・ヌ−ヴェル」から聴く者を圧倒します。見事に調和したアンサンブルです。統一された音色がホルン四重奏の美しさを教えてくれます。
 おなじみボザの組曲では完璧な演奏で、息のぴったりあったアンサンブルを聴かせます。ヒダスの作品は1981年の作曲で唯一の現代作品です。不協和音の妙があります。  
 ヒンデミットの4本のホルンのためのソナタは定番曲ですが、大変見事な演奏です。4本のホルンが作り出す和音の素晴らしさはたまりません。
 ティペットの4本のホルンのためのソナタはブレインがヒンデミットの4本のホルンのためのソナタを演奏する時にもう1曲欲しいということでティペットに作曲を依頼したものです。1955年の作品。大変演奏が難しい曲で、タックウェル四重奏団が1960年代に録音して以来ほとんど聴かれませんでした。この演奏は文句なしです。大変見事なタンギングとフィンガリングでティペットの音楽を作り上げています。


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