その他のホルン作品2

リエラント/ホルン・ソナタ /ジェロエン・ビリエ(2019)
CD(ETCETERA KTC1655)

ヨーゼフ・リエラント/室内楽作品集
 19世紀ブルージュのロマンティック音楽
1.オーボエ・ソナチネ Op28
2.クラリネットのためのファンタジー Op40
3.ホルン・ソナタ Op18
4.チェロ・ソナタ第1番 Op22
5.クラリネットのための3つの小品 Op17

 テラ・ノヴァ・コレクティーフ
バルダー・デンディヴェル(オーボエ)(1)
リサ・シュクリヤヴェル(クラリネット)(2&5)
ジェロエン・ビリエ(ホルン)(3)
ルード・イデ(チェロ)(4)
ピーター・ヤン・ヴェルホイエン(ピアノ)
  録音 2019年12月26〜28日

 ベルギーの作曲家ヨーゼフ・リエラント(1870〜1965)の室内楽作品集です。
 「オーボエ・ソナチネ」は1899年に書かれています。3つの楽章で構成されていて、全曲で8分あまりの作品です。デンディヴェルのオーボエはフランス風の明るい音色で大変美しい演奏です。シューマンのロマンスのような美しい作品です。
 「クラリネットのためのファンタジー」は1904年に書かれています。美しい幻想曲です。中間部にはピアノの盛りあがりがあります。クラリネットの明るい響きが生き生きしています。ピアノの流麗な演奏もまた聴きものです。
 「ホルン・ソナタ」は1897年に書かれています。ジェロエン・ビリエはこの作品を2010年に録音していましたので2度目の録音になります。2つの楽章で構成されていて、第1楽章「レント、アンダンテ・レリジオーソ」は穏やかに始まりアンダンテでホルンが吹く響きはホルンの素晴らしさを感じます。2度目の録音は思い入れがありそうです。第2楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」は狩のホルンのようににぎやかに始まります。この作品の楽しさはビリエのホルンで聴いているとよくわかります。
 「チェロ・ソナタ第1番」は1898年に書かれています。3つの楽章で構成されていて、ルード・イデのチェロはさわやかに、そして豪快に演奏しています。第2楽章のアダージョが素晴らしいです。第3楽章は主題と変奏でこれもまた素晴らしい演奏です。
 「クラリネットのための3つの小品」は1897年の作品。シュクリヤヴェルのクラリネットは第1曲の「ロマンス」から大変美しい響きで素晴らしい演奏です。第2曲の流麗な演奏、第3曲「夕暮れ」の哀愁的な演奏と大変素晴らしい演奏と作品です。


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