その他のホルン作品2
アーマス/ホルンとオルガンのための4つのバガテル/ペトリ・コムライネン |
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CD(TOCCATA TOCC-0525)
ハッリ・アーマス/オルガン作品集
1.ホルンとオルガンのための4つのバガテル
2.コラールとフゲッタ(1980)
3.中断された讃歌(2013)
4.オルガンのためのソナタ(2015)
ペトリ・コムライネン(ホルン)(1)
ヤン・レへトラ(オルガン)(1〜4)
録音2006年6月12&13)(1)
ヘルシンキ-/セントポール教会
2018年5月22日(2〜4)
トゥルク大聖堂
ハッリ・アーマス(1957〜)はファゴット奏者で、フィンランド放送交響楽団やラハティ交響楽団の首席ファゴット奏者として活動しながら作曲もしています。このアルバムのオルガン曲はフィンランドを代表するオルガニスト、ヤン・レヘトラの ために書かれています。
「ホルンとオルガンのための4つのバガテル」は2004年の作品。これが世界初録音になります。第1楽章「ヴェローチェ」は現代的な響きのオルガンとハイテクニックのホルンが対等に演奏する緊張感のある音楽です。第2楽章「センプリチェ」は遅めのテンポの楽章で、ここでは美しい主題をホルンが歌います。ここはホルンの聴きどころです。第3楽章「カプリッチョ」は奇想曲で、オルガンは奇想天外な響きを出していて、ホルンも叫ぶような演奏です。第4楽章「ジョコーソ」はホルンがトリルを使う華やかな響きが素晴らしい演奏です。オルガンも良い響きを出しています。ホルン作品としても名作です。
「コラールとフゲッタ」は1980年23歳の時に書かれたオルガン作品です。第1曲「コラール」、第2曲「フゲッタ」と現代的な響きの作品です。
「中断された讃歌」は2013年に書かれたオルガン作品。静かに始まり、やがて重厚な響きが流れてきます。そして静かに終わります。
「オルガンのためのソナタ」は2015年に書かれた作品。3つの楽章で構成されていて、第1楽章「モデラート」は壮大な響きで、オルガンの深い響きを追求したような作品です。第2楽章「クワジ・パッサカリア」は中高音域を激しく鳴らす作品で中間部ではオルガンの魅力的な響きも出しています。第3楽章「レント」は静かに始まり、次第に盛り上がってきます。不協和音も交えながらもオルガンの美しい響きを楽しめる作品です。 |
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