アンサンブル
マイク・ヘリオット/バッハ〜ヘリオット編/G線上のアリア、他(2019) |
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CD(ANALECTA AN 2 8907)
バック・トゥ・バッハ
1.テレマン/ソナタ第1番(6つのソナタより)
2..バッハ〜ヘリオット編/トッカータ、アダージョと
フーガ ハ長調 BWV.564よりアダージョ
3.ヘンデル〜ヘリオット編/チェロ・ソナタ
第3番ヘ長調
4..バッハ〜ヘリオット編/ヴァイオリン協奏曲
ホ長調 BWV.1042よりアダージョ
5.コレッリ/ソナタ第8番ニ短調 Op.5-8
6.シュテルツェル/J.S.バッハ編〜ヘリオット編/
御身が共にあるならば
7.コレッリ/ソナタ第5番変ロ長調 Op.5-5
8.アレグリ〜ヘリオット編/ミゼレーレ
9.バッハ〜ヘリオット編/G線上のアリア
オーフラ・ハーノイ(チェロ)
マイク・ヘリオット(ピッコロ・トランペット、
トランペット、フリューゲルホルン、
フレンチ・ホルン、トロンボーン、コントラバス)
録音 2019年
カナダのチェロ奏者オーフラ・ハーノイが怪我による15年の活動休止からの復活録音です。演奏者は2人になっていますが、多重録音によるアンサンブルになっています。
テレマンのソナタ第1番は2つのチェロによる演奏で、ハーノイが二重録音をしてデュオになっています。3つの楽章を見事に演奏しています。
.バッハのヘリオット編曲による「トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564」よりのアダージョはチェロの独奏と金管楽器のアンサンブルによる演奏です。金管楽器はヘリオットの多重録音によるもので、ホルンとトロンボーンの他にトランペットやフリューゲルホルンも使っているような響きが聞こえます。オルガン的な効果を出しているようです。
ヘンデルのヘリオット編曲による「チェロ・ソナタ第3番ヘ長調」は4つの楽章で構成されています。独奏チェロと金管アンサンブルによる演奏です。ピッコロトランペットからトロンボーンまでの5つの金管楽器が使われているようです。第2、第3楽章ではホルンのフレーズも聞こえてきますが、それでもアンサンブルの中の一節です。ハーノイのチェロが主役であることは変わりません。
.バッハのヘリオット編曲による「ヴァイオリン協奏曲ホ長調 BWV.1042よりアダージョ」はヴァイオリンのパートをチェロで演奏、バックは金管アンサンブルになっています。アンサンブルはあくまでも控えめに演奏していて目立つほどではありません。
コレッリの「ソナタ第8番ニ短調 Op.5-8」はヴァイオリンと通奏低音のための作品ですが、これを3本のチェロで演奏しています。ハーノイの多重録音になっています。これは素晴らしい演奏です。
シュテルツェル/J.S.バッハ編曲でそれをヘリオットが編曲した「御身が共にあるならば」はチェロと金管アンサンブルで演奏されています。荘厳な響きです。
コレッリの「ソナタ第5番変ロ長調 Op.5-5」も本来はヴァイオリンと通奏低音のための作品です。これをチェロと金管アンサンブルで演奏しています。1つの楽章です。
アレグリのヘリオット編曲による「ミゼレーレ」は3本以上のチェロの多重録音による演奏です。きれいなアンサンブルになっています。
バッハのヘリオット編曲による「G線上のアリア」はチェロと金管アンサンブルの中にコントラバスのピツィカートがバンバン入る演奏です。ここでは金管楽器の響きもよく聞こえてきます。このアルバムでは圧巻ともいえる演奏です。チェロとホルンの交錯もあります。素晴らしい演奏です。 |
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