ダマーズのホルン作品

ホルンとハープのための「アスペクツ」/ヴィットリオ・スキャヴォーネ(2018)

CD(Da Vinci Classics C 00246)

エアカ〜ホルンとハープのための近現代作品集 
1.フェッロ/ホルンとハープのための
            「エアカ(AIRKA)」
2.ダマーズ/ホルンとハープのための
             5つの小品「アスペクツ」
3.シンガー/ホルンとハープのための組曲
4.アンドレス/ホルンとハープのための
                  「晩秋の歌」
5.クーツィール/ホルンとハープのための
               ソナタ Op94

  ヴィットリオ・スキャヴォーネ(ホルン)
  ラウラ・ディ・モナコ(ハープ)
  録音 2018年7月

 イタリアのホルン奏者ヴィットリオ・スキャヴォーネとハープ奏者ラウラ・ディ・モナコによるホルントハープのための作品集です。スキャヴォーネは、ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団の首席奏者を務めた後、イギリスで演奏活動をしています。
 ニコラ・フェッロ(1974〜)のホルンとハープのための「エアカ(AIRKA)」は現代作品ながらもアリア風のロマンティックな小品です。ハープとホルンの甘い響きには癒されます。
 ジャン=ミシェル・ダマーズ(1928〜2013)のホルンとハープのための5つの小品「アスペクツ(表情)」は1988年の作品で5つの小品からできています。ホルンを表情豊かな楽器として扱った素晴らしい作品。現代の作品でありながら19世紀の作品のように感じられる名作です。スキャヴォーネの演奏は優しくて穏やかなホルンで癒されます。
 ジェーン・シンガー(1924〜2000)のホルンとハープのための組曲は第1曲「こっけいな行進曲」第2曲「バラード」第3曲「暗い河」、第4曲「ファイヴ・オレ」からなる組曲です。第1曲はハープのきらめき、ホルンの軽快な演奏が楽しいです。第2曲と第3曲はロマンティックな小品、第4曲はスペイン風の音楽もある華やかな響きの小品です。ホルンが素晴らしいです。
 ベルナール・アンドレス(1941〜)のホルンとハープのための「晩秋の歌」は名ハーピスト/リリー・ラスキーヌの思い出として1995年に作曲されています。7つの小品で構成されて大変きれいな作品です。第1曲「アンダンティーノ」はハープの響きの美しさとホルンの朗々と歌う主題がきれいです。第2曲「アレグロ」はホルンの響きの良さがたまりません。途中からミュートを使います。ハープの演奏も素晴らしいです。第3曲でもホルンはミュートを使います。晩秋の表現でしょうか。外した時の響きの美しさはまたいいものです。第5曲では元気な部分と暗い部分がありますが、ホルンの叫びは力強いです。第6曲、第7曲も美しい小品です。
 ヤン・クーツィール(1911〜2006)のホルンとハープのためのソナタは1983年の作曲でマンフレッド・モーリシャトのために書かれています。フランスの香りもする素晴らしい作品で3つの楽章で構成され18分の大作です。スキャヴォーネの演奏にも力が入ります。第2楽章「ラルゲット」は穏やかな演奏、第3楽章のアレグロ・ヴィヴァーチェは軽快な主題で華やかな響きがあります。ハープも良い響きを出しています。これはホルンの魅力を感じさせる名演です。


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