アンサンブル

Re Discovery/ナチュラルホルンアンサンブル東京(2020)
CD(ALM RECORDS ALCD-3118)

Re Discovery/ナチュラルホルンアンサンブル東京  
1.ベローリ/小四重奏曲
2. 〃  /ホルン四重奏曲第2番
3.ライヒャ/24の三重奏曲Op82より
     第1集(第1〜6曲)
4.リヒター/3本のホルンのための6つの小品
5.  〃 /4本のホルンのための6つの小品
6.クロル/バースラー・ロマンツェOp114
7.ロッシーニ/狩りの集い
   〜4本のホルンのためのファンファーレ

ナチュラルホルンアンサンブル東京
藤田麻理絵(ナチュラルホルン)(3、5、6&7)
大森 啓史(ナチュラルホルン)(1、2、4、5、6&7)
大野 雄太(ナチュラルホルン)(1、2、3&7)
下田 太郎(ナチュラルホルン)(4、5、6&7)
伴野 涼介(ナチュラルホルン)(1、2、4、5&7)
塚田 聡 (ナチュラルホルン)(1、2、3、6&7)
  録音 2020年1月28〜30日
  埼玉県富士見市民文化会館

 2016年に結成されたナチュラルホルンアンサンブル東京のアルバムです。モダンホルンの名手たちがナチュラルホルンのアンサンブルを始めたのがきっかけで結成されたアンサンブルです。
 アゴスティーノ・ベローリの小四重奏曲は2つの小品で構成されています。ホルンアンサンブルの小品としても、アンコールにもなりそうな短い作品です。
 ベローリのホルン四重奏曲第2番は4つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ」はナチュラルホルンの独特の響き、ストップ音などが鮮やかに響いて楽しいアンサンブルです。第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」は穏やかに歌われています。ナチュラルホルンですから主題を演奏すると自然倍音だけでは出ない音がありますので、ストップ音のこもった響きもたくさん聴かれます。第3楽章「メヌエット」はヴィヴァーチェのテンポで演奏します。ここはホルンの響きの醍醐味があります。これぞホルンの響きです。第4楽章「ロンド」はアレグレットで演奏します。狩りのロンド風の楽しいロンドです。
 アントン・ライヒャの24の三重奏曲から第1集の6つの曲が演奏されています。第1ホルンが大野、第2ホルンが塚田、第3ホルンが藤田による演奏です。モダン・ホルンで多くの録音がありますが、ナチュラルホルンによる演奏もあります。このナチュラルホルンアンサンブル東京の演奏もまた素晴らしいアンサンブルです。
 アントン・リヒター(1802〜1854)の「3本のホルンのための6つの小品」は録音の少ない作品です。第1ホルンが下田、第2ホルンが大森、第3ホルンが伴野による演奏です。アダージョ/アレグレット・ヴィヴァーチェ/メヌエット/アレグロ・モルト/アダージョ/アレグロ・ヴィヴァーチェの6曲です。19世紀ロマン派らしい美しい作品です。
 アントン・リヒターの「4本のホルンのための6つの小品」は1832年に書かれています。ホルン四重奏のレパートリーとして、よく演奏される作品です。ナチュラルホルンアンサンブル東京の演奏も見事なものです。行進曲風の第3曲などは楽しそうに演奏しています。第5曲のアダージョの豊かな表現力も素晴らしいです。
 ベルンハルト・クロルの「バースラー・ロマンツェ」は4本のナチュラルホルンのための作品で、第1ホルンがF管、第2ホルンがE♭管、第3ホルンがD管、第4ホルンがB♭バスとなっています。クロルが調性のことなるナチュラルホルンで作られるアンサンブルの響きを編み出したものです。素晴らしいアンサンブルになりました。
 ロッシーニの「狩りの集い〜4本のホルンのためのファンファーレ」は6人全員による演奏です。冒頭でステージ裏からのソロがあってから本格的なアンサンブルが豪快に演奏されています。もともと狩猟ホルンのために書かれていますので、このアンサンブルの素晴らしいことは言うまでもありません。見事な演奏です。


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