J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
フリッツ・グレーフェ&ヘルベルト・アウエルバッハ(1970) |
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CD(Deutsche Schallplatten TKCC-70026)2枚組
バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2. 〃 第2番ヘ長調BWV1047
3. 〃 第3番ト長調BWV1048
CD2
4.ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
5. 〃 第5番ニ長調BWV1050
6. 〃 第6番変ロ長調BWV1051
グスタフ・シュマール(ヴァイオリン)(1、2、4&5)
ハンス・ヴェルナー・ヴェツィヒ(オーボエ)(1&2)
ヘルベルト・クラフト・キューグラー(オーボエ)(1)
フリッツ・グレーフェ(ホルン)(1)
ヘルベルト・アウエルバッハ(ホルン)(1)
オットー・ピシュキトル(ファゴット)(1)
ヴィリー・クルーク(トランペット)(2)
テクラ・ヴァルトバウ(リコーダー)(2&4)
エーベルハルト・グリューネンタール(フルート)(5)
フリッツ・クリンゲンシュタイン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
ホルスト・クラウゼ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
ハンス・ピシュナー(チェンバロ)(1〜6)
ヘルムート・コッホ指揮
ベルリン室内管弦楽団
録音 1970年8月&1972年1月
ヘルムート・コッホ指揮のベルリン室内管弦楽団によるバッハのブランデンブルク協奏曲全集です。
ブランデンブルク協奏曲第1番の演奏は2本のホルンと3本のオーボエによる響きの美しさがあります。ヴァイオリンもきれいに響きます。フリッツ・グレーフェとヘルベルト・アウエルバッハのホルンの響きの良さは素晴らしいです。第2楽章もオーボエの美しい響きとグスタフ・シュマールのヴァイオリンの響きがきれいです。第3楽章は2本のホルンがきれいに響きます。グレーフェらのホルンのうまさも抜群です。ヴァイオリンのソロもきれいです。第4楽章のメヌエットは程よいテンポです。第1トリオのオーボエとファゴットの演奏はきれいな響きです。ポロネーズはよいテンポで勢いのある演奏です。第2トリオのホルンとオーボエは快適なテンポで大変良い響きです。ホルンが素晴らしい演奏です。このメヌエットは大変素晴らしい演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第2番はヴィリー・クルークのピッコロトランペットのきれいな響きが大変素晴らしい。またオーボエやリコーダーの響きもきれいです。シュマールのヴァイオリン・ソロもよい響きです。第2楽章はヴァイオリンとオーボエ、リコーダーのトリオが大変きれいです。通奏低音もきれいに入ります。第3楽章ではトランペットの高域の音が華やかです。リコーダー、ヴァイオリンとオーボエの響きもまたきれいです。通奏低音もよい響きです。
ブランデンブルク協奏曲第3番は弦楽による演奏、第1楽章は厚い響きで弦楽の美しさがあります。第2楽章のアダージョはチェンバロのカデンツァが入って弦楽で終わります。第3楽章のアレグロは緻密な演奏の弦楽が素晴らしい響きです。
ブランデンブルク協奏曲第4番は2本のリコーダーで演奏しています。ヴァイオリンの響きもまたきれいです。テクラ・ヴァルトバウ他のリコーダーの響きは実に美しいものです。まさに理想的なリコーダーの響きです。第2楽章は冒頭の弦楽がよい響きです。リコーダーとシュマールのヴァイオリンも良い響きを出しています。第3楽章の冒頭はフーガですが、このヘルムート・コッホの演奏はさすがに素晴らしいものになっています。ヴァイオリンも見事な演奏です。これは名演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第5番は弦楽の爽やかな序奏とフルート、ヴァイオリン、チェンバロが演奏するバッハの代表的な協奏曲のひとつです。グリューネンタールのフルート、グスタフ・シュマールのヴァイオリンとハンス・ピシュナーのチェンバロの素晴らしい演奏が聞かれます。後半のチェンバロのカデンツァも見事なものです。第2楽章はチェンバロとフルートとヴァイオリンのトリオ・ソナタがきれいです。チェンバロのメロディもまたきれいな響きです。また通奏低音のチェロもよい響きです。第3楽章の跳ねるようなリズムはヴァイオリンとフルートの息の合った演奏が素晴らしいです。チェンバロもこれはきれいな演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスとチェンバロだけによるいわば中低音楽器だけによる演奏です。第1楽章はヴィオラとガンバが主役でシンコペーションの主題が交錯しますが、勢いのある素晴らしい演奏になっています。第2楽章はガンバが抜けてヴィオラとチェロが優雅に演奏します。第3楽章は全合奏でフーガのように追いかけてゆく主題が繰り返されています。程よいテンポでこれも素晴らしい演奏です。 |
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