その他のホルン作品2
クヴァンツ/ホルン協奏曲嬰ニ長調/オリヴァー・ニコライ(2022) |
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CD(MDG MDG-92622776)
ヴィルトゥオーゾの芸術/ソロ・コンチェルト集
1.ヴィヴァルディ/リコーダー協奏曲ハ短調RV441
2.フィオレンツァ/チェロ協奏曲ヘ長調
3.グラウン/ヴィオラ協奏曲変ホ長調
4.クヴァンツ/ホルン協奏曲嬰ニ長調QV5
5.モルター/ティンパニとオーケストラの為の交響曲
カテルヴァ・ムジカ
スザンヌ・ホッホシャイト(リコーダー)(1)
イモーラ・ゴンボス(チェロ)(2)
ヴォルフガング・ファブリ(ヴィオラ)(3)
オリヴァー・ニコライ(ナチュラルホルン)(4)
フリチョフ・コッホ(ティンパニ) (5)
録音 2022年6月2〜4日
2022年9月1&3日
ドイツの古楽アンサンブル、カテルヴァ・ムジカによる演奏です。オリジナル楽器による演奏です。
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741)のリコーダー協奏曲ハ短調はスザンヌ・ホッホシャイトのリコーダーによる演奏です。第2楽章ではリュートの音が聞こえてバロック協奏曲らしい響きです。3つの楽章ともにきれいな演奏です。
ニコラ・フィオレンツァ(1700頃〜1764)のチェロ協奏曲ヘ長調はイモーラ・ゴンボスのチェロによる演奏です。バロック時代の作品はリュートやハープシコードの響きも入ってきれいなものです。第1楽章:プレスト、第2楽章:アレグロ、第3楽章:ラルゴ、第4楽章:アレグロの4つの楽章です。弦楽伴奏の協奏曲なのでチェロの響きが力強く響きます。
ヨハン・ゴットリーブ・グラウン(1703〜1771)のヴィオラ協奏曲変ホ長調はヴォルフガング・ファブリのヴィオラによる演奏です。これも弦楽伴奏による協奏曲です。第1楽章:アンダンテ、第2楽章:アダージョ・モルト、第3楽章:アレグロ・スケルツァンドの3つの楽章です。第3楽章は勢いのある演奏です。これは大変きれいな演奏です。
ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697〜1773)のホルン協奏曲嬰ニ長調はブックレットには作品番号QV5だけで番号はありませんが嬰ニ長調は初録音です。そこで、タックウェルの録音を聴いてみましたら、ホルン協奏曲第9番変ホ長調と同じ作品でした。第1楽章:アレグロ、第2楽章:シチリアーノ〜ラルゲット、第3楽章:アレグロの3つの楽章です。オリヴァー・ニコライのナチュラルホルンによる演奏です。弦楽とオーボエの伴奏です。第1楽章の冒頭はオーボエがきれいに響きます。やがてホルンが明るい響きで演奏されます。ホルンの華やかな主題はきれいです。ナチュラルホルンの演奏ですが、ニコライの演奏はきれいです。自然倍音のハイトーンが多く使われています。ゲシュトップもありますが大変きれいな演奏です。第2楽章はシチリアーノですからきれいな主題が歌われます。オーボエと共にきれいな響きです。第3楽章の華やかなホルンの響きは素晴らしいものです。見事な演奏です。
ヨハン・メルヒオール・モルター(1696〜1765)のティンパニとオーケストラのための交響曲はフルート、オーボエ、ファゴットとトランペットが入ってティンパニの活躍ですから、これはオーケストラの響きです。第1楽章:アレグロ、第2楽章:アンダンテ、第3楽章:プレスト、第4楽章:ウン・ポコ・アレグロ、第5楽章:メヌエットの5つの楽章です。第2楽章:アンダンテは木管と弦楽がきれいに歌います。リュートやハープシコードの響きも入ってきれいなものです。突然ティンパニの強打も入ります。第3楽章はトランペットとフルートが活躍します。第4楽章も華やかな響きです。ティンパニも力が入ります。第5楽章のメヌエットは楽しそうに演奏しているようです。見事な演奏です。 |
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