ベートーヴェン/七重奏曲

アントニー・ハルステッド(1992)
CD(EMI 0777 7 54656 2 4)

ベートーヴェン/室内楽作品
1.弦楽五重奏曲ハ長調Op29
2.七重奏曲変ホ長調Op20

 ハウスムジーク
 モニカ・ハジェット(ヴァイオリン)(1&2)
 パヴロ・ベズノシウク(ヴァイオリン)(1)
 ロジャー・チェイス(ヴィオラ)(1&2)
 サイモン・ホイッスラー(ヴィオラ)(1)
 リチャード・レスター(チェロ)(1&2)
 アントニー・ペイ(クラリネット)(2)
 アントニー・ハルステッド(ナチュラルホルン)(2)
 ジェレミー・ウォード(ファゴット)(2)
 チチ・ンワノク(コントラバス)(2)
 録音 1992年3月

 古楽器アンサンブルのハウスムジークによるベートーヴェンの室内楽作品です。
 弦楽五重奏曲ハ長調は4つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ・モルト・エスプレシーヴォ」第3楽章「スケルツォ:アレグロ」、第4楽章「プレスト」になります。演奏はモニカ・ハジェットを中心に息の合った素晴らしいアンサンブルです。第3楽章のスケルツォは勢いのある演奏で、ベートーヴェンの弦楽作品の美しい響きを堪能させてくれます。第4楽章は迫力のある演奏です。

 七重奏曲変ホ長調は第1楽章の序奏の響きには厚みがります。アントニー・ペイのクラリネットがリードしているようです。主部のクラリネットとヴァイオリンの演奏が素晴らしい響きです。展開部のホルンはハルステッドのナチュラルホルンのソロが良い響きです。クラリネット、ファゴットとホルンの和音がよい響きです。コーダのホルンは良い響きです。第2楽章「アダージョ・カンタービレ」はクラリネットのきれいな主題に始まりヴァイオリンに受け継がれます。ファゴットとホルンのソロもあります。ナチュラルホルンの哀愁的な響きがきれいです。ヴァイオリンのソロもきれいです。第3楽章「メヌエット」は親しみやすい主題に始まります。ヴァイオリンで始まり、木管に受け継がれていきます。トリオにはホルンの鮮やかなソロがあります。見事な演奏です。第4楽章の主題と変奏は軽快な主題が大変きれいです。続く変奏は弦楽のスタッカートが生き生きしています。ヴァイオリンや木管楽器の変奏が楽しそうに聞こえます。ホルンの変奏も良い響きです。 第5楽章「スケルツォ」はホルンで始まります。このホルンがリードするところが楽しいです。大きな響きです。ヴァイオリンの細か
いフレーズもきれいです。トリオではチェロが優雅に歌います。第6楽章は序奏でホルンが哀愁的な主題を吹いています。ヴァイオリンが続きます。プレストからは息の合った見事なアンサンブルを聞かせます。ヴァイオリンが主題を提示します。ホルンの響きが印象的です。後半にヴァイオリンのカデンツァが入ります。コーダでもホルンは見事な演奏です。これは大変良い演奏です。


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