ベートーヴェン/七重奏曲

アルベルト・メネンデス・エスクリバーノ(2022)

CD(BIS  BIS-2707)

ウィグモア・ソロイスツ/七重奏曲集
1.ベートーヴェン/七重奏曲変ホ長調Op.20
2.ベルワルド/大七重奏曲変ロ長調

 ウィグモア・ソロイスツ
 イザベル・ファン・クーレン(ヴァイオリン)
 レイチェル・ロバーツ(ヴィオラ)
 アドリアン・ブレンデル(チェロ)
 ティム・ギブス(コントラバス)
 マイケル・コリンズ(クラリネット)
 ロビン・オニール(ファゴット)
 アルベルト・メネンデス・エスクリバーノ(ホルン)
 録音 2022年5月27〜29日
   セント・ジョーンズ教会(ロンドン)

 ウィグモア・ソロイスツは、イザベル・ファン・クーレンとマイケル・コリンズが中心となって2020年に結成された団体です。
 ベートーヴェンの七重奏曲は第1楽章の序奏の響きには厚みがあります。マイケル・コリンズのクラリネットがリードしているようです。主部のクラリネットとファン・クーレンのヴァイオリンの演奏が素晴らしいです。展開部のホルンのソロもやわらかな響きがきれいです。クラリネット、ファゴットとホルンの和音がよい響きです。再現部の素晴らしい演奏は見事です。ホルンも良い響きです。第2楽章「アダージョ・カンタービレ」はクラリネットのきれいな主題に始まりヴァイオリンに受け継がれます。ファゴットとホルンのソロもあります。ホルンの哀愁的な歌がきれいです。クラリネットとヴァイオリンのソロもきれいです。第3楽章「メヌエット」は親しみやすい主題に始まります。ヴァイオリンで始まり、木管に受け継がれていきます。トリオにはホルンの鮮やかなソロがあります。クラリネットも楽しそうです。素晴らしい演奏です。第4章の主題と変奏は軽快な主題が大変きれいです。続く変奏は弦楽のスタッカートが生き生きしています。ヴァイオリンや木管楽器の変奏が楽しそうに聞こえます。ホルンの変奏も良い響きです。ここも素晴らしい演奏です。第5楽章「スケルツォ」はホルンで始まります。このホルンがリードするところが楽しいです。ヴァイオリンの細かいフレーズもきれいです。トリオではチェロが優雅に歌います。第6楽章は序奏でホルンが哀愁的な主題を吹いています。ヴァイオリンが続きます。プレストからは息の合った見事なアンサンブルを聞かせます。ヴァイオリンが主題を提示します。ホルンの響きが印象的です。ファゴットも良い響きです。後半にヴァイオリンの見事なカデンツァが入ります。その後のアンサンブルは素晴らしい演奏です。
 フランツ・ベルワルド(1796〜1868)スウェーデンの作曲家で19世紀ロマン派時代の音楽の流れを受けています。七重奏曲は3つの楽章で構成されています。第1楽章は序奏のアダージョのあとにアレグロになります。この作品は小さなシンフォニーといってもよいほどよくできています。木管とホルンのユニゾーンがきれいです。コリンズのクラリネットやエスクリバーノのホルンもよい響きです。第2楽章はポコ・アダージョ〜プレスティシモ〜アダージョの3つの部分になっていて、3つの楽章が続けて演奏されるのと同じようですから、実質5楽章と考えてもよいでしょう。ポコ・アダージョはクラリネットに始まります。そしてホルンとファゴットの作り出す和音が印象的です。ヴァイオリンのソロもきれいです。プレスティシモはスケルツォにあたります。軽快で楽しそうです。弦の厚みもありますので素晴らしい響きです。シューベルトの八重奏曲に少し似たような響きもあります。続くアダージョは弦の哀愁的な主題がきれいです。素晴らしい響きです。第3楽章のフィナーレはアレグレロ・コン・スピリットはまさに7つの楽器によるシンフォニーのようです。弦楽器と管楽器が素晴らしい響きを出しています。コリンズのクラリネットやエスクリバーノのホルンなど見事な演奏です。


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