その他のホルン作品2

ミュンヘン・ブラス/金管五重奏曲集/エンゲルベルト・シュミット(1988)
CD(ORFEO C 166881A)

1.J・S・バッハ/序奏とフーガ
 (F. シューマッカーによるブラス・アンサンブル編)
2.エヴァルド/五重奏曲第2番変ホ長調Op6
3.アーノルド/金管五重奏曲第1番Op73
4.リチャード・ロブリー/アメリカン・イメージ
5.モンティ/チャールダーシュ
 (P. ワイナーによるブラス・アンサンブル編)
6.ガーシュイン/ガーシュウィン・イン・ブラス
7.マンシーニ、スタイナー、バリー、チャップリン、
    ガーシュウィン/ハリウッド
   (ミヒャエル・シュテール編)
8.ペーター・ワイナー/ミュンヘン・ブラス・ブーギー

 ミュンヘン・ブラス
 ヨーゼフ・ビアルマイヤー(トランペット)
 リヒャルト・スチュアルト(トランペット)
 エンゲルベルト・シュミット(ホルン)
 ミヒャエル・シュテール(トロンボーン)
 フィン・シューマッカー(テューバ)
 録音 1988年3月&4月

 ドイツのミュンヘン・ブラスによる金管五重奏の演奏です。
 ヨハン・セバスティアン・バッハの「序奏とフーガ」はフィン・シューマッカーによるブラス・アンサンブルのための編曲です。きれいな演奏です。これはバッハの響きです。ホルンのソロもあります。トランペットやトロンボーンもきれいな演奏です。
 ヴィクトル・エヴァルドの「五重奏曲第2番変ホ長調」は3つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ・リソルート」はトランペットやホルンがきれいに歌います。トロンボーンもきれいです。次第に華やかな響きになってきます。テューバも良い響きです。第2楽章は「主題と変奏」です。穏やかに主題を歌います。そしてトランペットを中心に変奏が始まります。テューバやトロンボーンが変奏し始めるとホルンも入ってきます。力強い3つ目の変奏は見事な演奏です。後半もトランペットがきれいです。これは素晴らしい演奏です。第3楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」はきれいなアンサンブルです。トランペットを中心にホルンやトロンボーンもきれいに響きます。これは見事な演奏です。
 マルコム・アーノルドの「金管五重奏曲第1番」は3つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」はトランペットのきれいな響きに始まります。やがてホルンやテューバがきれいに響きます。トロンボーンもきれいに歌います。2つのトランペットのきれいな響きは素晴らしいです。第2楽章は「シャコンヌ、アンダンテ・コン・モト」は低音に始まって、やがてトランペットが入ります。華麗に響くとホルンもきれいに歌います。トロンボーンもきれいに歌います。金管五重奏のきれいな響きが素晴らしいです。第3楽章「コン・ブリオ」は速めのテンポでトランペットが華やかに歌います。他の楽器もどんどん入ります。ホルンも良い響きです。テューバやトロンボーンもきれいな演奏です。これも素晴らしい演奏です。
 リチャード・ロブリーの「アメリカン・イメージ」は3つの曲で構成されています。第1曲「アーリー・デイズ」はトランペットやホルンがきれいに歌います。トロンボーンやテューバもきれいに響きます。第2曲「ブルース」はアメリカらしい音楽です。トロンボーンやトランペットがきれいに歌います。ホルンも良い響きです。テューバは引き立てのように歌います。後半ではテューバのソロがあります。金管五重奏によるきれいなブルースです。第3曲「フィエスタ」はトランペットのきれいな響きに始まります。やがてトロンボーンやテューバがきれいに響きます。ホルンも良い響きです。まさにアメリカン・イメージらしい音楽です。見事な演奏です。
 ヴィットリオ・モンティ -の「チャールダーシュ」はP. ワイナーによる編曲です。ヴァイオリン作品の編曲です。ホルンもきれいですが、この演奏ではホルンに始まりトロンボーンやトランペット、そしてテューバまでソロの演奏をします。凄い演奏です。速いテンポではトランペットが見事な演奏です。
 ジョージ・ガーシュインの「ガーシュウィン・イン・ブラス」はロブリーの編曲でミュンヘン・ブラスが演奏します。トランペットやホルンのきれいな響きが見事です。テューバやトロンボーンも良い響きです。
 マンシーニ、スタイナー、バリー、チャップリン、ガーシュウィンによるによる「ハリウッド」はミヒャエル・シュテールの編曲です。マンシーニの「ピンク・パンサー」の主題やガーシュインの「パリのアメリカ人」など多彩な主題が演奏されています。見事な演奏です。
 ペーター・ワイナーの「ミュンヘン・ブラス・ブーギー」はテューバの見事な演奏が聴きどころです。勿論トランペットやホルン、トロンボーンも素晴らしい響きです。まさに「ブギウギ」のようです。


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