その他のホルン作品2
シュヴェルツィク/ヴァイオリン、ホルンとピアノのためのトリオ (1960) |
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CD(ORF classic CD3254)
シュヴェルツィク/サロット・ロマーノの愛の夢
1.ホルンとピアノのための
ソナチネ Op.1 (1952/1971)
2.ヴァイオリンとピアノのための
「デュオ&ダブル」Op.2 (1957)
3.ヴァイオリン、ホルンとピアノのための
トリオ Op.3 (1960)
4.弦楽四重奏曲 Op.4 (1960)
5.サロット・ロマーノ(ローマのリビングルーム)
Op.5 (1961)〜11楽器のための
6.ゼーフェルトのエデン・バー Op.6
(1961)〜ピアノのための
7.愛の夢 Op.7 (1962/63)〜7奏者のための
ペーター・ドルフマイヤー(ウィンナ・ホルン)(1)
ヨハネス・ヴィルヘルム(ピアノ)(1)
フリードリヒ・チェルハ(ヴァイオリン)(2&3)
イヴァン・エレート(ピアノ)(2&3)
クルト・シュヴェルツィク(ホルン)(3)
ケーネ四重奏団(4)
クルト・シュヴェルツィク指揮
アンサンブル(5)
アヤ・クレバーン(ピアノ)(6)
アンサンブル・フュア・ノイエ・ムジーク(7)
録音 2018年3月5日(1)
1960年10月6日(2&3)
2005年10月13日&
2006年6月29日(4)
1967年4月26日(5)
2014年3月7日(6)
1968年6月9日(7)
クルト・シュヴェルツィク(1935〜)はオーストリアの現代音楽の作曲家。ウィーンに生まれ、ホルン奏者としても活動し、ウィーン交響楽団の楽員でもありました。このアルバムはシュヴェルツィクの若い時の作品です。
「ホルンとピアノのためのソナチネ」は1952年17歳の時に書いたものを1971年に改訂しています。4つの小品で構成されています。第1曲「プレアンブル」は軽快な曲、第2曲「ラメント(哀歌)」は切ない音楽、第3曲「アラ・カッチアトラ」は狩りのホルン風の小品。第4曲「クオドリベット」は軽快なピアノとホルンの会話のような小品です。ドルフマイヤーのウィンナ・ホルンはきれいな演奏です。
ヴァイオリンとピアノのための「デュオ&ダブル」は1957年の作品。2つの小品が演奏されています。12音技法でピアノとヴァイオリンが対等に演奏しています。ヴァイオリンのピツィカートも良い響きです。第2曲は華やかに始まりますが、語り合うような面白い演奏です。
「ヴァイオリン、ホルンとピアノのためのトリオ」は1960年の作品。ホルンはシュヴェルツィク本人が演奏しています。単一楽章の作品で、冒頭はホルンが低い音を出しています。やがてヴァイオリンやホルンも高音をだしています。かと思えば、重低音を出してピアノもメロディらしい演奏もありません。12音技法ということもあるのでしょう。音楽というよりも音出しという雰囲気です。それが8分以上ですが、最後にやっとホルンが長音を出してくれます。難しそうな作品です。
「弦楽四重奏曲」は1960年の作品。ケーネ四重奏団の演奏です。3つの楽章があります。第1楽章はアルコとピツィカートが交互に演奏されています。第2楽章も同じです。音出しの練習曲のようです。第3楽章では弓による長音が響きますが、ピツィカートも多いです。
「サロット・ロマーノ(ローマのリビングルーム)」は11の楽器による演奏で、1961年の作品です。クルト・シュヴェルツィク指揮によるアンサンブルの演奏です。木管、金管と弦楽による室内楽になります。和音が多いです。ホルンやテューバも良い響きです。中間部にはホルンの音階も響きます。後半にはバスクラリネットの響きも聞かれます。曲としては穏やかな響きです。
「ゼーフェルトのエデン・バー」は1961年の作品でピアノのために書かれました。アヤ・クレバーンのピアノによる演奏です。12音技法ということもあって、不協和音的な感じの響きもあります。難しい演奏のようです。
「愛の夢」は1962〜63年の作で、7人の奏者のために書かれました。アンサンブル・フュア・ノイエ・ムジークによる演奏です。5つの小品で構成されています。ピアノ、パーカッションが最初から響きます。途中からサキソフォンも聞かれます。第2曲ノクターンはピアノだけによる演奏のようです。第3曲はパーカッションとサキソフォン、ピアノが響きます。第4曲はパーカッションに始まる長い曲です。途中からピアノが響きます。後半もピアノとパーカッションです。第5曲は木管の歌に始まります。パーカッションも続きます。そしてピアノやトロンボーンもきれいに響きます。ここだけは、まさに「愛の夢」のようです。 |
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