J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番

トーマス・ミュラー&オリヴィエ・ダルベレイ(2008)

CD(BIS SACD-1721/22)3枚組

バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集&組曲
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2.      〃        第2番へ長調BWV1047
3.      〃        第3番ト長調BWV1048
4.      〃        第4番ト長調BWV1049
CD2
5.ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050
6.      〃      第6番変ロ長調BWV1051
7.管弦楽組曲第4番ト長調BWV1069
CD3
8.管弦楽組曲第3番ト長調BWV1068
9.   〃   第1番ハ長調BWV1066
10.   〃   第2番ヘ長調BWV1067

 鈴木 雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン
 トーマス・ミュラー(コルノ・ダ・カッチャ)(1)
 オリヴィエ・ダルベレイ(コルノ・ダ・カッチャ)(1)
 三宮 正満(オーボエ)(1&2)
 前橋ゆかり(オーボエ)(1)
 尾崎 温子(オーボエ)(1)
 堂阪 清高(ファゴット)(1)
 寺神戸 亮(ヴィオリーノ・ピッコロ)(1)
 鈴木 秀美(チェロ)(1〜7)
 鈴木 雅明(チェンバロ)(1〜6)
 島田 俊雄(トランペット)(2)
 山岡 重治(リコーダー)(2&4)
 若松 夏美(ヴァイオリン)(2〜4)
 向江 昭雅(リコーダー)(4)
 菅 きよみ(フラウト・トラヴェルソ)(5)
 寺神戸 亮(ヴァイオリン)(5)
 寺神戸 亮(チェロ)(6)
 フランソワ・フェルナンデス(ヴィオラ)(6)
 若松 夏美(ヴィオラ)(6)
 福沢 宏(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
 武澤 秀平(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
 西澤 誠治(ヴィオローネ)(1〜6)
 前田りり子(フラウト・トラヴェルソ)(10)
  録音 2008年6月15〜20日(1〜6)
      2003年10月26〜30日(7〜10)

 日本のオリジナル楽器オーケストラ、バッハ・コレギウム・ジャパンによるバッハのブランデンブルク協奏曲と管弦楽組曲です。指揮とチェンバロは創立者の鈴木雅明です。
 ブランデンブルク協奏曲第1番は第1楽章が2本のホルンと3本のオーボエの華やかな響きが聴かれます。理想的なテンポで始まります。トーマス・ミュラーとオリヴィエ・ダルベレイがコルノ・ダ・カッチャを演奏しています。ナチュラルホルンとは少し異なる音色が魅力的です。オーボエの音色もきれいです。第2楽章は三宮正満らのバロック・オーボエと寺神戸亮のヴィオリーノ・ピッコロの響きが大変きれいです。第3楽章は2本のコルノ・ダ・カッチャと3本のオーボエが華やかに響きます。やわらかで素晴らしい響きです。ヴァイオリンのソロもきれいです。第4楽章のメヌエットは程よいテンポです。オーボエとホルンがきれいに響きます。第1トリオのオーボエとファゴットは良い響きで大変素晴らしい演奏です。ポロネーズは、やや速めのテンポで弦楽に厚みのある見事な演奏です。第2トリオのホルンとオーボエは程よいテンポで大変良い響きの見事な演奏です。コルノ・ダ・カッチャの独特の響きが素晴らしいです。このメヌエットは素晴らしい演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第2番の第1楽章は島田俊雄がバロック・トランペットを演奏しています。独特な音色のトランペットです。これは素晴らしい演奏です。三宮正満のオーボエや山岡重治のリコーダー、若松夏美のヴァイオリンもきれいに響きます。第2楽章はオーボエ、リコーダー、ヴァイオリンが通奏低音と共に優雅で大変きれいな演奏です。第3楽章のトランペットは高音がきれいで見事な演奏です。リコーダーやオーボエ、ヴァイオリンも大変きれいな演奏です。これは名演です。

 ブランデンブルク協奏曲第3番は第1楽章冒頭から程よいテンポの弦楽合奏です。鈴木雅明が引き出す厚みのある響きが素晴らしい。第2楽章のアダージョは弦楽のトリオのようなカデンツァの演奏です。最後に弦楽が重なってきれいに終わります。第3楽章のアレグロは弦楽の緻密で豪快な演奏が素晴らしいです。大変勢いのある演奏です。これも名演です。

 ブランデンブルク協奏曲第4番のリコーダーは山岡重治と向江昭雅による演奏です。第1楽章からリコーダーの美しい和音が響きます。若松夏のヴァイオリンと共に良い響きです。第2楽章のアンダンテは冒頭からリコーダーと弦楽が大変よい響きです。ヴァイオリンも良い響きを出しています。第3楽章の冒頭はフーガですが、この演奏は素晴らしいものになっています。若松夏のヴァイオリン・ソロも見事な演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第5番は菅きよみのフラウト・トラヴェルソ、寺神戸亮のヴァイオリン、鈴木雅明のチェンバロによる演奏です。第1楽章冒頭の軽やかな弦楽による演奏に続くフラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、チェンバロがきれいな響きです。フラウト・トラヴェルソは木管らしいやわらかな響きがきれいです。また後半の鈴木雅明によるチェンバロ独奏が素晴らしいです。第5番はここが聴きどころです。第2楽章のフラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、チェンバロのトリオ・ソナタのような演奏はよい響きです。通奏低音は入りません。第3楽章は勢いのある素晴らしい演奏です。フラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリンとチェンバロが素晴らしい演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、ヴィオローネとチェンバロだけによる、いわば中低音楽器だけによる演奏です。第1楽章は程よいテンポの演奏です。ヴィオラとガンバが主役でシンコペーションの主題が交錯しますが緻密で素晴らしい演奏になっています。そして流麗な演奏がまた素晴らしいです。第2楽章はガンバが抜けてヴィオラとチェロが優雅に演奏します。美しい響きです。第3楽章は全合奏でフーガのように追いかけてゆく主題が繰り返されています。程よいテンポで緻密な演奏です。これも素晴らしい演奏です。

 管弦楽組曲第4番はトランペットやティンパニが入って賑やかになりますが、第2曲「ブーレ」は弦楽とオーボエの美しい響きが印象的で、きれいな演奏です。第3曲「ガヴォット」や第4曲「メヌエット」も素晴らしい演奏です。
 管弦楽組曲第3番もトランペットやティンパニが入って賑やかに始まります。序曲の素晴らしい響きは見事です。第2曲「アリア」は弦楽のみで「G線上のアリア」としても有名です。美しい演奏です。第3曲「ガヴォット」も見事な演奏です。これもバッハの代表的な作品のひとつです。
 管弦楽組曲第1番ハ長調は序曲と6つの舞曲による組曲です。大きな序曲と短い舞曲が演奏されます。管楽器は2本のオーボエとファゴットが使われています。第2曲「クーラント」、第3曲「ガヴォット」、第4曲「フォルラーヌ」、第5曲「メヌエット」、第6曲「ブーレ」、第7曲「パスピエ」となっていて、第3曲「ガヴォット」では2本のオーボエのソロ、第7曲「パスピエ」でも2本のオーボエのソロがあります。きれいな演奏です。
 管弦楽組曲第2番はフルート(フラウト・トラヴェルソ)、弦楽と通奏低音のための作品で、バッハの代表的な作品のひとつです。序曲からフルートのソロが入ってきれいな響きです。第2曲「ロンド」もきれいな演奏です。第3曲「サラバンド」もきれいな響きです。第4曲「ブーレ」は勢いのあるきれいな演奏です。第5曲「ポロネース」の美しい響きも素晴らしいです。チェロも良い響きです。第6曲「メヌエット」もきれいな演奏です。第7曲「バディネリ」の勢いのある素晴らしい演奏です。前田りり子のフラウト・トラヴェルソは素晴らしい演奏です。この曲はまさに名曲です。


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