モーツァルト/ロンドK371

バリー・タックウェル(1983)



CD1(LONDON F00L−23145)
LP(ロンドン L75C-1786/8)3枚組
CD2(ロンドン POCL-4022/4)3枚組
CD3(DECCA 475 7104)2枚組
CD1
モーツァルト/ホルン協奏曲全集
 1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
 2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
 3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
 4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
 5.フラグメント変ホ長調K370b
 6.ロンド変ホ長調K371(タックウェル編)
 7.ロンド ニ長調K514
 8.フラグメント ホ長調K494a(K.Anh98a)
   バリー・タックウェル(ホルン&指揮)
     イギリス室内管弦楽団
     録音 1983年6月&7月
LP&CD2&CD3
 モーツァルト/ホルン作品全集
 1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
 2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
 3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
 4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
 5.管楽器のための協奏交響曲K297b
 6.フラグメント変ホ長調K370b
 7.ロンド変ホ長調K371(タックウェル編)
 8.歌劇「イドメネオ」より「もし父を失うならば」
 9.ロンド ニ長調K514
10.フラグメント ホ長調K494a(K.Anh98a)
11.ピアノと管楽器のための五重奏曲変ホ長調K452
12.ホルン五重奏曲変ホ長調K407
13.ホルンのための二重奏曲K487より
      第1曲、第3曲、第6曲
  バリー・タックウェル(ホルン&指揮)
    イギリス室内管弦楽団(1〜10)
   シェイラ・アームストロング(ソプラノ)(8)
  デレク・ウイッケンズ(オーボエ)(5)(11)
  ロバート・ヒル(クラリネット)(5)(11)
  マーティン・ガット(ファゴット)(5)(11)
  ジョン・オグドン(ピアノ)(11)
  ガブリエリ四重奏団員(12)   
  ケネス・エセックス(ヴィオラ)(12)
    録音 1983年6月&7月

  この録音はタックウェル3度目のモーツァルト全集でした。同時にホルン作品を全曲録音していました。CD1にはフラグメント集がカップリングされています。
  タックウェルは自分で指揮をして、余裕を持って自在な演奏をしています。2番のロンドには短いカデンツァが挿入されています。第3番のカデンツァは長いカデンツァを新しく作って演奏していました。第3番のロマンツェでカットがあります。第4番は低音から超高音まで使った長いカデンツァで、最初の録音の短いカデンツァとは大違いの演奏です。
 フラグメントのK370bはタックウェルが始めて世に出してくれた曲で記念すべき録音です。
 ロンドK371は速いテンポながらも、まろやかな音色で大変きれいな演奏です。編曲はタックウェルです。カデンツァは1971年とは全く異なる新しいカデンツァです。素晴らしい演奏でした。またK514はロンドの別ヴァージョンでこれも初録音でした。
  タックウェルのホルンはレガートを使いながら実に滑らかな演奏です。1971年の演奏ほど音を割ってはいませんが、円熟期の演奏はさすがに素晴らしいです。
  LPとCD2、CD3はホルン作品全集です。協奏交響曲は初めての録音でした。タックウェルのホルンとウイッケンズのオーボエ、ヒルのクラリネット、ガットのファゴットの4人による演奏は息のぴったり合った素晴らしいモーツァルトになっています。
  またホルン五重奏曲も初めての録音ですが見事な腕前を披露しています。聴けば聴くほど素晴らしい名演です。
  ホルンのための二重奏曲は12曲でできていますが、モーツァルトの自筆稿が存在するのは第1、3、6曲だけで、あとの9曲は他人の作の公算が大きいとしてタックウェルは3曲しか録音しませんでした。なおこの曲では二重録音をしています。


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