ティペット/4本のホルンのためのソナタ

NFBホルン・カルテット(1993)
CD(GM Recordings GM2062CD)

1.シューラー/5本のホルンのための5つの小品(1952)
2.ティペット/4本のホルンのためのソナタ(1957)
3.ワデンプフール/テクスチュアズ(1988)
       〜4本のホルンのための

  NFBホルン・カルテット
  リッカルド・アルメイダ(ホルン)(1〜3)
  ウィリアム・ホイト(ホルン)(1〜3)
  デイヴィッド・カッピー(ホルン)(1〜3)
  ジャイ・ワデンプフール(ホルン)(1〜3)
  ゲスト
  バリー・タックウェル(ホルン)(1)
  ガンサー・シューラー指揮(1)
  録音 1993年5月27&29日  

  NFBホルン・カルテットはアメリカの名ホルン奏者ジョン・バローズの弟子4人が結成したアンサンブルです。それぞれアメリカで活躍しています。このアルバムではバリー・タックウェルがゲスト参加しています。 
 ガンサー・シューラーの「5本のホルンのための5つの小品」は1952年の作品です。5つの小品で全曲10分ほどの演奏時間になります。第1曲「ラルガメンテ・エ・マエストーソ」は5本のホルンの中でタックウェルのホルンがすぐにわかってしまいます。ホルンの響きが面白い小品です。第2曲「アダージョ・エ・コン・テネレザ」は5本のホルンが語り合うような小品。第3曲「タンクイロ」は穏やかな語り口ながらも不協和音の魅力があります。第4曲「コン・モト・エ・アジタート〜アダ−ジョ」は後半のミュートでの合奏が聞きどころです。第5曲「トッカータ」はホルンの醍醐味、ユニゾーンが続いて最後に和音で終わります。
 マイケル・ティペットの「4本のホルンのためのソナタ」は1957年の作品、デニス・ブレインの委嘱作品です。4つの楽章で構成されます。第1楽章「アレグロ・モルト・モデラート」は跳躍するような主題が特徴的で早いフレーズがつづきます。第2楽章「アレグロ・ジョコーソ」は演奏が速いです。突っ走るように吹きまくっています。素晴らしいアンサンブルです。第3楽章「レント・カンタービレ・トランクウィロ・イン・スティロ・ノットゥルノ」はノクターン調で静かに歌うようにの指示があり、良い響きが流れます。第4楽章「アレグロ・モルト・エ・ヴィゴローソ」は第1楽章を思わせるフレーズがあって速いテンポで細かいフレーズが続きます。この演奏も素晴らしい名演です。
 ジャイ・ワデンプフールの「テクスチュアズ」は1988年の作品、メンバーのワデンプフールの作品は第1集でも録音していました。13分ほどの作品で大変きれいな響きで始まります。やがてミュートを使い、不協和音を使い、パーカッションも使います。大変面白い作品です。
 このアルバムは収録作品は少ないですが、タックウェルのゲスト参加とティペットの名演があって価値があるものになりました。


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